山ナース日記~Vol.14里山の林業体験~

山ナース

場所:千葉県立清和県民の森 木のふるさと館
日時:2019年1月27日(日)

山岳看護師として、そして登山ガイドとして、山で働く方々の仕事を理解するために、
「森を守るお手伝い」ということで、大人の職業体験に行ってきました。

先ずは、林業についての机上講習。
国内での、林業及び車両系林業機械による死傷災害発生は年間約2000人。
林業労働災害の死者数は、H30年は26人の方が亡くなられています。
過去20年では一番少ない数値ということで、かなり危険な仕事であることが分かりました。
特に春・夏・秋と年間のほとんどの時期に注意しなくてはならないのが、ハチに刺されたことによるアナフィラキシーショック。
ハチが1匹でもいたら進まずに様子を見ることを心がけ、エピペン(緊急補助治療として使用する自己注射薬)の持参もするという。 山中で働くということは常にいろいろな危険と隣り合わせだということを知りました。
そして、チェーンソーによる伐倒作業の基本のレクチャー、たっぷり半日かけて作業前の事前講習が行われました。
本日の講師はなんと20歳の青年です。高齢化している林業の担い手の中で若者が頑張っている姿は頼もしい限りです。
     

いよいよチェーンソーを使い実際に間伐体験。
安全で確実に倒せる方向を選定、「上ヨシ! 周りヨシ!」
避難場所の選定「避難場所ヨシ!」
市販用のチェーンソーのエンジンをかけます。
   

受け口切り(倒れる側)、追い口切り(倒す側)、今回はくさびではなくフェリングレバーという道具を使ってテコの原理で伐倒します。
   

伐倒後は、等間隔に切る「玉切り」という作業
   
作業終了後、受け口切りした木片と輪切りしたコースターをもらえました。
生木なので乾いて割れないようにレンジで1分チン(裏技を教えてもらった)して、私の事務所に置きました。部屋内にはヒノキの良い香りがしています。