【山ナース日記】vol.37 都心のオアシスで植物と鳥の勉強

山ナース

3月の春うららかな陽気に誘われ、都心の自然あふれるオアシスである小石川植物園と谷津干潟に行ってきました。
山ナースガイドとなって2年目を迎えました。看護師としては25年のキャリアはありますが、登山ガイドとしてはまだ2年目ということで、山での解説術のスキルアップのために、山には欠かせない植物と鳥の勉強をしてきました。

<小石川植物園>
東京の文京区ある「小石川植物園」は、東京大学院理学系研究科の付属の施設です。
入園料500円、禁酒禁煙でお花見もゆっくり楽しめますよ。
 

植物に関する様々な研究を行っていますが、日本でもっとも古い植物園で、江戸時代の徳川幕府が設けました。
 

広い敷地内には様々な植物があり、温室のみならず冷温室もあるため、高山植物も多く育てられていました。
園内は台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形になっていて、園内からも都心が一望できます。
 

タイムトンネルを抜けて、古い大木がたくさんある貴重な森にいるみたい。
まさに都心オアシス。木々や植物の匂いに癒されます。
きっと秋も素晴らしいことでしょう。
植物園だけあって名前札が付いているので、勉強する身としてはとてもありがたかったです。

 

都心とは思えないほど豊かな自然を満喫できる場所です。
皆さんも春夏秋冬それぞれの季節を楽しみに行かれてみてはいかがですか?

 

<谷津干潟>
千葉県の習志野市にある「谷津干潟公園」は、東京湾の最奥部に残された干潟です。
千葉県民である私は遠足で谷津遊園にきた思い出がありますが、今はありません。

 

四季を通して多くの野鳥と出会えます。
潮が満ちてきている時間帯だったからでしょうか、
一部のTVで放映されたという悪臭は全くしませんでした。
 

ここにはたくさんの生き物が生息していますが、渡り鳥の中継地としても大変重要な場所です。
外周は一周約3.5㎞の遊歩道になっていて、ゆっくりと1時間ほどかけてバードウォッチングできます。
 

水鳥の生息や水の浄化など様々な働きを持つ干潟などの湿地を保護し、ワイズユース(賢明な利用)することを目指す「ラムサール条約登録湿地」となっています。
私は見ることができませんでしたがカワセミもいるらしい。
 

東京湾の貴重な干潟、是非後世まで残ってくれることを願います。
これから暑い季節にはゆっくり夕涼みもできそうですので、
皆さんゆっくり野鳥を見に行かれてはいかがでしょうか?