【山ナース日記】vol.44 「切込湖&刈込湖」癒しの森林浴ハイク

山ナース

日時:2020年6月21日㈰
場所:切込湖・刈込湖(湯元光徳線歩道)

歩いてしか行って見ることができない日光湯元の三岳の噴火によってできた神秘の山上湖である切込湖(きりこみこ)&刈込湖(かりこみこ)。
日光開山の祖、勝道上人が、このあたりに住みついていた大蛇を切り殺し、湖に沈めたという伝説がその名の由来らしいです。

日光湯元温泉から光徳温泉へたどる湯元光徳線歩道を、原生林に包まれながら、気持ちよい森林浴ハイクのご案内をしてきました。


日光湯元温泉でバスを降り、硫黄の香り漂う源泉を抜け登山開始します。


原生林の森のゆったりとした時の流れを感じながら、
苔むす森で苔に癒され小峠までハイクアップ


小峠のベンチで鳥のさえずりを聞きながら一休み


休憩の後は気持ちよいシラビソの香り(フィトンチッド)に包まれながら
一気に湖畔まで下っていきます。


深い緑に囲まれた刈込湖は、青空を反映してエメラルドグリーンに輝いていました。
光の加減で色を変える神秘の山上湖を楽しみながら湖畔沿いを進みます。


湖の水量は少なめで、切込湖と刈込湖は分断されていました。
冬季はなんと、凍結した湖面をスノーシューで渡れるんですよ~~
(冬季も企画しますので是非ご参加くださいね)


カラマツの林を抜けて、美しい笹原が広がる涸沼に到着します。
ベンチでゆったり山王帽子山を眺めながら太古の昔に思いをはせて一休み
ズミの小さな白い花が新緑の風に舞っていました。
このころにはかなりストレスフリーでマッタリです。

休憩後、山王峠への林道の急登を登ります。この急登がこのコースの核心でクライマックスといってもよいかもしれません。
登りきったらコース最高地点(1741m)の山王見晴らしのベンチで、目の前にドーンと現れる男体山を眺めながら頑張った自分を褒めてあげましょう。


山王峠のあとは下るのみ。
ところどころ荒れている階段状の道を下りながら、ミズナラの森に入ると鳥のおさえずりが多くなり、森林浴を最後まで楽しませてくれます。


下山口の光徳牧場で、がんばった自分達へのご褒美にアイスクリームをゲット。
ご主人がクリンソウ(九輪草)が群生しているのを教えてくれました。
アイスクリームを食べながら、深いピンク色のクリンソウを見ることができ、梅雨の晴れ間の天気にも恵まれ、癒されまくりの森林浴ハイクとなりました。


森林浴が人にとってすがすがしく感じるのは、フィトンチッドの効果によるものであるといわれています。
フィトンチッドとは樹木から発散される殺菌作用のある物質で、動くことのできない植物は虫や病気から身を守るために幹や葉からフィトンチッドを放出します(それが森林浴の香り)。
それが人間にとってもリラクゼイション効果として、大自然の恵みを与えてくれるのです。
森林の中でほのかに匂う森林浴の香りが、疲れた体を癒し安らぎを与え、すがすがしい気分にしてくれるからこそ、人は山に足を向けるのだと思います。


大自然の中、緑に囲まれ癒されたい、歩いてしかただりつけない絶景で癒られたい、そんなあなたを山ナースガイドが応援いたします。
山ナースガイドプランでは、色々なプランを予定していますので是非ご参加ください。

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