【山ナース日記】vol.48 白き峰「燕岳」

山ナース

日時:2020年8月22㈯~23㈰
場所:北アルプス 燕岳

憧れの北アルプス燕岳登山は…

先ずは名湯の中房温泉から開始します。
しかし、いきなりの急登。歩きはじめなので登山道をなめるように歩みを進めます。

燕岳へのルートは、急登が続く合戦小屋までは良い間隔で休憩ポイントがあり、
第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチと
ゆっくり歩程とたっぷり休憩で標高を上げていきます。

 

宿泊地である燕山荘は標高2704m、燕岳は標高2763m
この北アルプス三大急登の合戦尾根ルートは、標高差約1300mを登ります。
高度障害(高山病)は、急に標高を上げたり、脱水が起因して起こります。
ゆっくり歩程とたっぷり休憩は、バテ予防の他にも体を高度に慣れさせる(高度順応)ためにも、非常に大事なことです。


合戦小屋に到着すると、

名物「合戦スイカ」のご褒美が待っています。
スイカは水分補給の他にミネラル・カリウムがとれるので、汗を大量にかく夏の登山にもってこいです。

 

合戦小屋からはさらにゆっくり進みますが、スカイラインに小屋が見えるととてもうれしくなりますが、まだあんなにあるのか~とガッカリする気持ちも。
しかし、もうひと踏ん張りです。

 

いよいよ小屋が近づいてくると、高山植物の花々が出迎えてくれます。
キレイな青紫の花のトリカブトが群生していました。

素敵なたたずまいの燕山荘

 
一休みして、夏の風物詩の午後からの雷雨になる前に、

いよいよ燕岳への登頂へ。

風化した花崗岩からなる奇石とコマクサを楽しめました。
コマクサが咲き、イルカ岩もうれしそうでした。

 

 

人気の「燕山荘」はとても素敵な山小屋で、設備はとてもきれいで特に女性に大人気なのが分かります。


稜線の上にある燕山荘。夕日も朝日もきれいに拝むことができます。
とても贅沢で素敵時間を過ごせました。

 

今回の山行はお天気に恵まれましたが、午後の雷雨までには我々は小屋に入っていました。
登山全般そうですが、特に夏は早出早着は必須です。

雷雨の中、

稜線上を歩いている方がいるようでしたが、かなり危険です。
過去にも落雷で何人もの登山者が亡くなっています。
稜線で雷がきたら、なるべく低い安全な場所(窪地やハイマツ帯の中)に身を隠し、姿勢を低くして雷が過ぎるのを待ちましょう。