【山ナース日記】vol.49 煙吹く火の山「那須岳」

山ナース

日時:2020年8月29㈰
場所:栃木県 那須岳 周遊コース

那須岳は日本百名山のひとつです。
ロープウェイも利用できるので、避暑を求めてか駐車場はいっぱいです。

登山道には例年に比べて登山者が少ないものの、老若男女が楽しめるとても人気の良い山です。

早朝、朝日を浴びながら入山しました。

早朝はまだ爽やかなものの、本日も晴天なり。暑くなる予感(汗)

那須岳は火山ですので、ヘルメットはきちんと持参しました。

今回はピークハントを全くせず、登山者の少ない静かなコースへ

樹林帯に入るといっきに体感温度は下り、通る風が心地く、のんびり山歩きが出来ます。
途中の湧水、その名も「延命水」。冷たくてとても美味しく、こりゃ長生きしそう。

那須岳は、茶臼岳や朝日岳、三本槍岳だけでなく、色々なコースを繋げて楽しむこともできます。

秘湯の三斗温泉小屋もあり、ゆっくり宿泊して秘湯を楽しむこともできますよ。


茶臼岳の無間地獄はかつて…

硫黄を採掘していたそうです。
噴煙地帯は長居しないように、すみやかに通過しましょう。


気温はまだ高いですが、少しずつ秋の気配を感じます。

日本百名山の1/3は火山です。

恩恵と危険は背中合わせです。
火山はいつ噴火するか分かりません。

入山前に火山情報を確認し、登山届は必ず提出しましょう。
火山だという認識をきちんと持って、イザという時は自分の命を守る行動を素早くとるという心構えで入山しましょう。

今回、我々はヘルメットを持参しましたが、他のヘルメット持参者はほとんど見かけませんでした。
2014年9月の死者行方不明者63人という自然災害となった御嶽山噴火の教訓を忘れてはならないと思います。