【山遊び♪レポ】ポリゴンアクトvsナノエア ~アクティブインサレーションウエア対決!~

山ナース

時期:2020年10月
報告:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ担当者のMuです。
先月、都心にオープンしたfinetrackの直営店舗「HIBIYA HUT」(オープン後のレポートはコチラをクリックです)
購入したウエア(今回はポリゴンアクト)について、何回か着用して登山した感想をレポートします。

行動保温着(アクティブインサレーション)とは?
これからの季節は、登る時には熱くなり、休憩等で立ち止まれば直ぐに冷えてくる。
登る時はウエアを脱いで止まったら着るという基本は当然ですが、最近は行動中も止まっていても、
ずっと着ていられるウエア(行動保温着)が発売されるようになりました。

ナノエア
私は、その代表選手であるPATAGONIAのナノエア(フーディ)を持っています。
私にとっての“山のアルパインクライミングの師匠”が「ずっと着ていられて良い」と言っていたので、私も購入しました。
着心地は柔らかい綿が封入されたアウターという感じで、フードも付いているため、
身体は暖かだけど耳や頭が寒く感じた場合にもフードを被れ、
余程の強風でなければ立ち止まっていても温かいです。
また、ナノエアを脱ぐタイミングを逃して激しく汗をかいても(そもそも、通気性が良いので汗をかきにくい)、
止まれば温かいまま、しかも、汗抜けが速いので汗冷えしにくい素晴らしいウエアだと思います。

ポリゴンアクト
「ポリゴンアクト」は、finetrackの新商品として9月に発売され、商品説明には『保温性だけでなく、
通気性と吸汗蒸散性を備え、温かく快適に着続けられる行動用ミッドレイヤーとして登場しました。
ファイントラックのすべてのミッドレイヤーには、この3つの機能が標準的に備わっていますが、
中わた素材を使用した一般的な中間保温着に、汗処理機能を備えている製品はほとんどありません。
吸汗性と蒸散性を備えてしっかり汗処理する快適さの追求は、ファイントラックならではのこだわりなのです。』
とあります。

保温性<吸汗蒸散性
冬季に使用するので保温性は大事ですが、保温性の高いウエアはたくさんあります。
行動保温着を謳うからには、より汗を処理する速さが重要だと私は思います。
今回は雪山ではありませんが、朝晩は氷点下近くまで冷え込み&日中は日差しが暖かかった八ヶ岳
(そのレポートはコチラをクリックです)と、気温は10度前後だが爆風の稜線を歩いた安達太良山
(レポート作成中です)で使用してみた感想とナノエアとの比較を書きます。

保温性(ポリゴンアクト=ナノエア)
冷え込んだ八ヶ岳のテント場では、ポリゴンアクト1枚羽織るだけで暖かく他のウエアは不要でした。
また、安達太良山の爆風の中でも、フードをしっかり被っていれば寒いと感じることはなく、足元に集中する事ができました。

通気性、吸汗蒸散性(ポリゴンアクト≧ナノエア)
赤岳鉱泉から編笠山まで9月の暖かい陽射しの中をハイスピードで歩きました。
赤岳鉱泉を出発してから戻るまでポリゴンアクトを着たまま行動しました。

Tシャツ1枚で歩いている人もいる中では、かなり厚着だったと思いますが、脇腹部分を大きく開放できるリンクベントという
チャックが付いているので、熱を効果的に逃がすことができるため、着続けることができました。

とは言え、赤岳鉱泉に戻ると汗びっしょりでした。しかし、そこから汗が蒸発する時間の速さには驚きました。
普通のウエアであれば夜になっても濡れによる身体の冷えで寒い思いをするところですが、
夕方には完全に乾いていました。これだけで「買いだ!(既に買っていますが)」と思いました。

重量(ポリゴンアクト=ナノエア)
重量は、ホームページによるとポリゴンアクト370g(スタッフバッグ付き)、ナノエア346gなので、同等です。

コンパクト性(ポリゴンアクト≧ナノエア)
コンパクト性は、どちらもダウン等と比較すると、ややモッチリとしているのでコンパクトにするのに苦労します。
ただ、ザックにしまうよりも着ていることの方が多いウエアなので、普段は気にならないと思います。
スタッフバッグが付くポリゴンアクトの方がコンパクトになると思います。

スタッフバッグ(ポリゴンアクトのみ付属)
スタッフバッグに入れるのは結構大変です。
フーディであれば、無理にスタッフバッグに入れずにレインウエアのようにフード内に収めてしまうのが良いと思います。

また、スタッフバッグ側に指で掴む場所が無いため取り出すのも大変です。

そこで、取り出す際は、スタッフバッグに付いているタグを掴めばかなり楽になります。

あと、スタッフバッグを無くさないように、他のウエアでは襟元のタグにスタッフバッグを付けているのですが、
タグが幅広なのでやりにくいので、まだ付けていません。いつか無くしそうで心配です(;^ω^)

ポケット(ポリゴンアクト=ナノエア)
左右のハンドウオーマーに胸ポケットが1つなのは、最新のナノエアと変わりません。
私の持っているナノエアフーディ(旧版)は胸ポケットが左右1つずつありますが、浅いので小物しか入らず、
スマホなどを入れようとするとチャックが壊れないかと気を遣います。
それに比べるとポリゴンアクトのポケットは大きく、1つしかなくても小物を入れるにしてもストレスがないなと感じました。
ポリゴンアクトの左右のハンドウオーマーですが、リンクベントを開放していると入れる場所を間違えることがあるので、
手を入れるだけなら良いですが物を入れる時は注意が必要です。

デザイン(ポリゴンアクト=ナノエア)
デザインに関しては個人の好みもあるのですが、初めてポリゴンアクトを見た時に「これは欲しい!」と思いました。
それまでナノエアを非常に気に入っていて、登山用と普段着用と2着持っているほどなのですが、
ポリゴンアクトも普段使いできるウエアだと思ったほどです。

価格(ポリゴンアクト≧ナノエア)
フーディで比較すると9,000円ほどポリゴンアクトが安価です。

まとめ
現在、各メーカーから多くのウエアが発売されていますが、一般的に新しいウエアには最新の素材、技術が使われおり、
新発売されたポリゴンアクトも同様です。また、「Made in Japan」のウエアというのが、有りそうで意外とないので、私は嬉しいです。

私が使った感じでは冬期や厳冬期だけでなく、秋と春にも普段着から登山まで使用できるウエアです。
新しいウエアを検討される際は、ポリゴンアクトも候補にしてはいかがでしょうか。

ポリゴンアクトの開発担当者に聞く魅力(finetrackホームページ)