【山遊び♪レポ】奥秩父のバリエーションルートに槍ヶ岳があった! ~両神山 狩倉尾根~

山ナース

時期:2020年12月
報告:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ担当者のMuです。
先日、両神山の西側に伸びる狩倉尾根を歩いてきました。
以前、狩倉尾根と平行に伸びる赤岩尾根を歩いた時から「次は!」と思っていたルートなので、やっと課題を終えることができました。

バリエーションルートとは?
道や標識が整備されている一般登山道に対して、地図等に記載のないルートの事をバリエーションルートと呼ぶそうです。
全く人が歩いていないわけではないのですが、一般登山道を歩くよりも読図が必要になり、場合によっては岩場などを登攀する必要があります。

狩倉尾根は、どんな感じか
駐車場から尾根までは標高差600mほど、そして距離も極端に長くないので日帰りできるルートです。
まず、駐車場から道路を歩いていき、何処から登るかを読図しなければいけません。
間違った箇所から登っていくと、場合によっては通過困難な壁が待ち構えているかもしれないからです。
急登を登って東西へと伸びる尾根に到達すると、そこからは標高1600m付近でアップダウンをしながら、時には岩場が出たり、落ち葉で滑りそうな急坂を下ったりとヒヤヒヤすることもあります。

危険を感じた部分
岩壁や岩のリッジは気を付けて歩くため、また、極端に難しい箇所もないと感じたので、危険は少ないかも知れません。

(適宜適切にロープを使用することをオススメします。)

しかし、最初の急登部分やアップダウンする中で急な下り坂もあります。
特に今の時期は落ち葉が多く(落ち葉のない時期は、藪が少し多いかも)落ち葉で滑ったり、落ち葉に隠れた石や木の根で滑ったりして落ちたらタダでは済まない区間が何か所もあります。

また、バリエーションルート特有の間違えた踏み跡も多く、自分が間違えてしまう事もあります。
おそらく、それらの踏み跡に行かないで正解だけを進み続けることは難しく、それが危険だとは思いません。
むしろ、間違えたことに気付き「間違えたかも、引き返そう」と考えられるかが重要です。
それらの間違いは、すぐに行き詰り普通に突破できない状況が待ち受けています。
そこを強行突破しようとすると遭難の危険が一気に増えてしまいます。

静かで眺めも最高です♬
バリエーションルートの良いところは、一般登山道と比較すると登山者が少なく静かなところだと思います。

特に狩倉尾根は、隣の赤岩尾根(こちらも登山地図では破線ルートで「熟達者向け」等と書いてあります)の方が歩く方が多いので、さらに少ないと思います。
そして、標高の割には眺めも良くて北アルプスから八ヶ岳見渡せます。
そして、それらよりも感動するのは奥秩父の山並みの奥深さです。
これだけの山があると、昔は移動するのに苦労したのではないかと様々に考えてしまいます。

槍ヶ岳があります!
北アルプスで思い出しました、狩倉尾根には槍ヶ岳があります!

写真をご覧ください。ズバリ槍ヶ岳です。急な下り坂をハラハラしながら注意して下ってしばらくしてから振り返ると納得の槍ヶ岳です。

ちなみに北アルプスの槍ヶ岳の記録はコチラをクリックして下さい。

地図読みは登山では必要な技術
地図読みは、バリエーションルートだけに必要ではないんです。標識のない分岐や間違った踏み跡の付いた登山道はいくらでもあります。
その山から安全に下山するために地図読みを学んで損はありません。
次回のナビゲーション(地図読み)講習会は、2月6日(土)に丹沢で実施します。
興味のある方は、こちらをクリックしてご覧ください。

次回は、2020-2021の雪山開幕戦か!?
次回の『山遊び♪レポ』もお楽しみに~!