【山遊び♪レポ】2020年末は暴風雪の北アルプスへ! ~燕岳敗退しました(>_<)~

山ナース

時期:2020年12月
報告:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
2020年の年末はクラシックルートでのアイスクライミングを予定していたのですが、皆さまも覚えていると思いますが年末年始は大寒波の襲来により稜線は暴風雪の予報。。。
なので今回は、暴風雪を体験して今後に活かす事を目的に変更し、北アルプスの雪山入門と言われる燕岳に計画変更しました。

1日目は、中房温泉まで歩行距離約13km、標高差約800mの舗装道路を歩きます。
(夏は中房温泉まで車で入れます♪小林美智子ガイドが夏に登った記録はコチラをクリックしてください。)
舗装道路だから余裕だと思っていましたが、軽量化を考えずに詰め込んだ2泊分のテント泊装備のせいなのか意外としんどかったです。

翌朝、雪の降る中をテント撤収し出発しますが、標高も低く(約1500m)気温も高いため湿った雪で、アウターシェルを着ていても身体やザックに付着するので、この後で標高が上がって低温となり風も強くなると凍ってヤバイな~と思いながら登ります。

夏にテント泊装備で登った時とは違い冬の装備はピッケル・アイゼン・スコップなどの金物や防寒着が大幅に増えて重くなっていて、北アルプス三大急登がこたえます((+_+))
登るにつれて、天気予報の通りに気温も下がり風が強くなってきて、濡れた装備が凍り付いてきます。
(アウターシェルの防水能力は落ちていないのですが、縫い目などが凍りました。)

夏はみずみずしいスイカを買い求める登山者で活気のある合戦小屋も、冬には板が打ち付けられて寂しい感じですが、風を遮ってくれるのでウエアやグローブを強風にも負けないように交換します。
ただ、合戦小屋までの登りでグローブの中は湿っていたので、指先が寒風に冷やされてしまったので、すぐには温まりません。
指先が冷えてジンジンしている状態ですが、立ち止まっていても仕方ないので出発します。
合戦小屋を過ぎると風を遮ってくれる樹木は減って、暴風雪が襲ってきます。
暴風は常に吹きっぱなしではないので、弱いタイミングで歩き強いタイミングでは指先を風下にして耐えます。
・・・が、ちょっと手が痛いので回復を待っていると、パートナーが「大事を取って下山しよう」と優しい声をかけてくれました。
せめて燕山荘のある稜線まで登って北アルプスの冬の暴風を体験したかったと思うので、とても申し訳なかったのですが無理はせずに下山しました。

今回の経験が活かせるように次回は万全の体調・装備で登ります!