【山遊び♪レポ】変化に富んだ激流の沢を楽しむ! ~丹波川水系 一之瀬川 大常木谷遡行 竜喰谷下降~

山ナース

時期:2021年7月
報告:ホームページ管理担当Mu

こんにちは!ホームページ管理担当のMuです。
今シーズンの沢登りはナメ中心の癒し系を2回遡下降(過去の山遊び♪レポをご覧ください)しましたが、気温も暑くなってきたので水量の多い沢(名前は谷がつきますね)にチャレンジしてきました!

いきなり熊!
入渓ポイントで準備をしていると一之瀬川の対岸の斜面30mほど先の木の上でギャーギャー騒いでいる大きな黒い鳥のようなものが葉っぱの隙間から見えました。
こんなところにカラスがいるのか?と見ていると、それは木の下へと転がり下りました。
ナント!ぬいぐるみのような子熊でした。・・・カワイイんだけど、子熊がいるという事は・・・いました!親熊です。
山の中で対面するのは初めてですが、水量の多い一之瀬川を挟んでの対峙で良かったです。

一之瀬川を下る
多くの沢の水を集めて流れる一之瀬川は多摩川の源流で梅雨時だけに水量が多く、大常木谷の出合まで10~15分の下りで流されないように慎重に歩くので、とても長く感じられました。

一度の渡渉で大常木谷の出合まで辿り着いて大常木谷の水量を見ると、一之瀬川と比べたらだいぶ少ないので「ホッ」と一息。

錯覚+ゴルジュで水勢アップ!
最初だけゴロゴロした河原を歩きますが、一之瀬川と比較して水が少ないと感じただけで、うかつに足を急流の中には置けません。

更にどんどんと谷が狭まりゴルジュとなると、「ゴーゴー」と流れて下手に足や手を置こうものなら弾かれてしまうほどです。

こうなってくると、泳げない(正確には息継ぎができないだけです!)私の頭の中は「恐怖心」に占領されてしまいます。

恐怖を克服して楽しめるか!?
深いだけなら落ちても冷静にいれば自然と浮いてくるので心配いりませんが、激流の中は予想が付かず(落ちた事も無いので)余計に怖さが増長します。

ですが、パートナーのKOさんのサポートもあり、恐怖を楽しみに変えられました。

とはいえ、足が届かない深さで浮かんでいるのは経験が少なく、沢の音が大きいはずなのに映画のワンシーンのように心臓の鼓動が聞こえてきます。

観光名所になれる滝だらけ
もしも、谷沿いに遊歩道が作れたら観光名所となるような滝が連続します。

特に千苦の滝の迫力は下の写真で伝わるでしょうか?

滝の落ち口から勢いよく放出された水は、そこら中にまき散らされており、一緒に爆風も谷沿いに流れてきます。
ここ24時間は雨が降っていないのですが、それでも通常よりも多いと分かります。
幸いここは滝を登らずに進めます。

それ以外の滝では、水をかぶりながら登るシャワークライミングが続き、気持ちは良いのですが動いていないと冷えてきます。

また、シャワーも気持ち良いのを通り越して、手や足を置く場所に気を付けながら急ぎ登らないと、呼吸のタイミングが不安定なまま登るので焦ってきてしまいます。

変化に富んだ美しい谷

ゴルジュ帯を抜けると河原歩きになりますが、左右から落ちてくる滝が太陽の光を浴びて輝いていて単調になる歩きを飽きさせません。

しかも今回は大常木谷を最後まで詰めずに良いとこ取りで、会所小屋跡(下の写真の石垣の部分)から

大常木林道(という名の登山道みたいな道)を竜喰谷まで移動して下降します。

水量の多い沢の下降は、更なるチャレンジ
1つ尾根を越えた竜喰谷も水量は多いようで、ロープを使って懸垂下降できるように準備をしていました。

ただ、結局は少しずつルートを確認して滝をクライムダウンしたり、滝ではない箇所を下りたりして、ロープを使うことなく一之瀬川に戻ってきました。

竜喰谷の滝と一之瀬川の滝が向かい合っているのが、珍しい光景でトリックアートを見ているようでした。

今回の沢登りは、ドキドキハラハラも多かったですが、下山してみると非常に充実した1日だったと感じられました。

シャワーを浴びることが多くて写真はイマイチなものも多いですが、「こんな沢登りをしてみたい♬」と思う方がいたら嬉しいです。そして、沢登りも基本が大事です。
沢登りの基本について、学びたい方がいましたら、沢登りはじめの一歩講習会への申し込みをオススメします。

いきなり滝を登ったり実際に沢登りをしたりはせずに、道具や準備、歩き方などを小林美智子ガイドが講習します。
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