【山ナース日記】vol. 139 「山岳診療所の冬季生活」

山ナース

山岳診療所での活動をしていると、よく聞かれるのが「山の診療所で、どのように過ごしているの?」
そう、謎に包まれた山岳診療所の日常の一部を、大サービス(!?)でご紹介したいと思います。

年末は入山してからずっと雪が降り続いていました。
山岳診療所は、山小屋と隣接されてて食と住の提供をしていただいているところが多いですが、
赤岳鉱泉山岳診療所でも全面的に小屋にご協力をいただいております。
 

入山してからは、一日三食の食事の提供をいただいているのに
5日分のお菓子を持ってきてしまうという計画的失態をいつもしております(笑)

ここからは、豪勢でおいしい食事で有名な赤岳鉱泉の年末年始の食事をご紹介します。
先ずは30日夕食、ほろほろのカラダ温まるビーフシチュー

大晦日は豪華海鮮鍋、そして年越しソバ
 

年越しと言えば食事からいったん離れて・・・赤岳鉱泉の大晦日恒例、大抽選大会にご厚意で我々診療所の者も参加させていただきました。
 

元旦は、おせちとお雑煮 山小屋で迎える新年は格別です。

お正月の三が日に連泊する方向けの夕食には、ステーキの他に、なんと!カニまで付きます!
ステーキだけでも凄いのに、カニまで付けるとは・・・
こりゃ~春から縁起が~イイ~

ということで、入院患者さんと同じで楽しみなのが食事です。
極寒のこの地ではやはり食べないと熱生産ができませんので
ダイエットは下界で行い、冬山ではエネルギー補給は重要です。

国際山岳医の三浦先生が、お茶をたててくれました。
標高約2300mでいただく、初釜のお茶は最高でした。
  

赤岳鉱泉では常に氷点下です。
この環境の中、不測の事態に備え医療機器を常に使用できるように管理準備するのも我々の役目です。

私の大好きな「お昼の小屋番まかない飯」
いつも美味しいまかないをありがとうございます~~~
写真は、「肉たっぷりお好み焼き」と「特大稲荷すし」
写真を撮り忘れるくらい大好物で超絶美味しい「マーボー丼」もたまりません。
 

診療所の目の前で怪我したりしないように、4代目オーナー自ら
入口の整地を行ってくれました。本当にありがたいです!
 

こんな心洗われる絶景に出会えるのも冬山ならでは。
赤岳鉱泉山岳診療所では、一緒に活動してくれる日本登山医学会の会員の医師・看護師の方を募集しています。
先ずは春と秋に開催される山岳医療ワークショップにご参加いただき、一緒に活動してみませんか?
冬季は厳しい環境ですので、夏季活動から参加することをお勧めいたします。

興味のある方は、お問い合わせください。
お問い合わせ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイド)