【山遊び♪レポ】八ヶ岳南部バリエーションルートのパチンコ ~赤岳主稜~

山ナース

時期:2022年5月
報告:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
前回の【山遊び♪レポ】阿弥陀岳北稜には続きがあって、阿弥陀岳の山頂に到着して下山ではなく、今度は八ヶ岳最高峰の赤岳のバリエーションルートである主稜を登ります。

以前の投稿で継続登攀することをパチンコと言うと書きましたが、阿弥陀岳北稜から赤岳主稜へとパチンコしました。

アプローチが核心!?
赤岳主稜へのアプローチは登山道の文三郎道の樹林帯を抜けてマムート階段の下辺りからガレたルンゼを横断しますが、これが非常に悪くて緊張します。
もしかしたら、この後の主稜を登るのよりも危険?ということでアプローチが核心なんていう“あるある話”になっているようです。
前回投稿した阿弥陀岳北稜は登山靴で登りましたが、わざわざクライミングシューズも持って来ていたので赤岳主稜では履き替えても良かったのですが「とりあえず登山靴で登って難しかったら履き替えよう」とKOさん(最近の山のトレーニングは階段昇降からジョギングを優先しているそうです。小林美智子ガイドとは別人です)と話してロープを結んで出発します。

崩壊進行中
どの山もそうですが、風雨にさらされ、寒い地域の山は凍結と解氷を繰り返して岩場も崩壊が進んでいきます。
赤岳主稜もガレザレが溜まり浮き石が点在しており、それを落とさないように慎重に足を運びます。

最初の1、2ピッチはロープで確保しながら登りましたが、その後はいったんロープを肩にかけて2人同時に草付き斜面や岩場を登ります。
草付きなどはクライミングシューズよりも登山靴の方が良さそうです。

よみがえる思い出
2度目以降のルートでは昔の思い出がよみがえります。
私のアルパインクライミングの師匠である国際山岳医であるM田さんと登った時には、この急な岩場を強引に引っ張り上げてもらったとか、

小林美智子ガイドと登った際に、私の環付カラビナが固まってロックが解除できなくなって、岩から離れられないかと焦っていたら、小林美智子ガイドの剛腕で解除してもらったのはこの岩だったとか思い出します。

写真が少ない(^^;)
フリーで登った阿弥陀岳北稜と違ってロープを結んで、どちらかが登る際は一方が相手を確保しているので、写真を撮るタイミングが少なくなりました。

岩場の雰囲気が少しでも伝われば良いのですが・・・。

南八ヶ岳の核心部へ
赤岳山頂北側の登山道に出ると硫黄岳まで岩稜帯の稜線が続いているのが眺められます。

数日前に雨の中でしたがガイドプランで地蔵の頭から横岳付近まで歩きましたが、ガスの中から巨大な岩峰が浮かび上がってくるのも先が読めない面白さがあったと気付きました。
しかし、いまだにこの岩稜帯でヘルメットを被らずに歩いている方がいるのには残念になりますが、ハシゴやクサリもあり、大きな段差の岩を越えたり、ガレやザレの乗った岩が滑り易かったりと眺めだけでなく歩いても楽しいルートです。

また、ガイドプランが開催されることを期待しています。

受講者との出会い♬
よく「山の世界は狭い」と、山の知り合いの知り合いが山の友人だったり、登山をしていたら知っている人に会ったりした際に言いますが、私はあんまり山の知り合いがいないのでそのような経験がないのですが、今回は小林美智子山岳看護師事務所の講習会の常連さんに山で出会いました。
出会ったこと自体で既に嬉しさMAXなんですが、その方はしっかりとヘルメットを被り、ピッケルを背負っており、いまだにヘルメットを被らずに歩いている多くの方や、残雪の斜面を怖くて下りられずに思案に暮れている方を見た後だったので、しっかりとした装備で歩いている姿が我が子の成長を知ったかのように嬉しかったです!