【山遊び♪レポ】快晴のアルパインクライミング ~男山ダイレクトルート~

山ナース

投稿時期:2022年11月
投稿者:ホームページ管理人Mu

皆さん、こんにちは!ホームページ管理人のMuです。
今回は、日帰りで登れるアルパインクライミングルートの男山ダイレクトに行ってきた報告です。

駅から出発

車を「八ヶ岳高原線」の愛称がついているJR小海線の信濃川上駅前にある村営駐車場に停めます。

駐車場の向かいの線路には赤く派手な鉄の塊がありますが、除雪車の先頭部分でした。

この辺りは豪雪のイメージはありませんでしたが、降雪が多い時があるんですね。
車から降りて見回すと、すぐに今から登る男山の山頂が家の屋根越しに見えてテンションが上がります。

登山口のある千曲川の対岸へ渡る橋が現在架け替え中なので、大回りして30分ほどかかり登山口へ。
害獣対策の柵をしっかりと閉めて入山します。

男山ダイレクトとは
歩きやすい林道を登っていくと、当事務所のクライミング講習会でも外部講師を努めていただいている佐藤勇介ガイドが2011年に開拓した男山ダイレクトルート全3ピッチ(ロープで確保しながら登る区間が3回と考えてください)の全貌が見えてきました。

下の写真で突き出た岩場の左側から山頂に向かうルートです。

男山は、一般登山道でも登れる山ですが一般登山道は、このまま男山に向かって進んで山頂へは上の写真の奥(裏)側から回り込んで山頂に着きます。
そういう意味でも手前の岩場を真っ直ぐに登って山頂へ到達する本ルートの名前は「男山ダイレクト」って分かりやすいですね。

アプローチが核心?
開拓当初に聞いていたのは、岩場にたどり着くまでが大変なので「アプローチが核心」でしたが、既に多くの方に知られて登られているので、迷うこともなく岩場に到着。
先着の4人パーティが2人の我々に先を譲ってくれました。
おっと我々2人の紹介を忘れていました。
私MuとKOさんです。

(久しぶりなので書いておきますが、KOさんとは小林美智子ガイドとは別人で、長身男性です。私Muの山岳会時代からの山仲間です。2人とも山岳会は退会済み。)
譲られて見られていると気分的に慌てちゃうし、へたくそな動きができないと焦りますが、待つのは好きではないので素早く用意して登ります。

簡単なんでしょうが
クライミングにブランクのある私でもリードで登れてしまうんだから入門編ルートなんでしょうが、中間支点が残置ハーケンだけなので注意が必要だと感じました。

この辺りの感じ方は個人差が大きいと思いますが、私は不安な箇所は持ってきたカムを中間支点としてセットしながらクリアしました。
これこそが自然そのものが相手のアルパインクライミングなんでしょうねー。

素晴らしい眺め
高いところが苦手な私ですが、少し登って落ち着いてくると眺めを楽しむことが出来ました。

写真だと上手く赤色が発色していないのが残念なのですが、ちょうど赤・黄・緑のコントラストが美しい背景となる中でのクライミングでした。

少し遠くに見えるはずの八ヶ岳は残念ながら雲に隠れていましたが、遠くが見えないおかげもあってか、見下ろす下界と森のコントラストが強調された気がします。

雨さえ降らなければクライミングは出来るのですが、やはり晴れた日に登るのが良いなと実感しました。(さすが!晴れ男!)

最後はリッジ歩き
3ピッチのクライミングでしたが、写真が撮れる構図を考えて途中で止まったり、ロープの流れを考慮したりして多めのピッチに区切りました。

最終ピッチの核心部、KOさんが、掴んだ岩が浮いていないかを確認しながら余裕のある登りで通過。

そうして、なだらかな岩の稜線(リッジ)に出ます。

山頂ではありませんが、ロープを外してあとは歩いて登れそうです。

転倒などに気を付けながら慎重に進んでいけば山頂に到着です。

山頂でヘルメットや登攀具を外しザックに詰め込み、逆にストックをセットして下山します。
一般登山道の下り初めは、なかなかの急坂です。
十分注意して下山してくださいね。
今シーズン最後(?)の無雪期クライミングで楽しい思い出となりました~♬