国際山岳救助協議会(ICAR=イカール)の報告会 ~2018.11.3-4~

山ナース

2018年11月3日(土)~4日(日)

フランスのシャモニーで行われた2018国際山岳救助協議会(ICAR=イカール)の報告会が、上高地のアルプス山荘で行われたので参加してきました。
私が取得した「国際山岳看護師」は、国際山岳連盟医療部会(UIAA Med Com)、国際山岳救助協議会(ICAR)、国際登山医学会(ISMM)に認定された日本登山医学会主催の国際山岳看護師検定課程に合格したものです。
そして、私が登山ガイドとして登録している日本山岳ガイド協会もイカールに加盟登録しています。

日本での山岳救助は現在、ヘリによる救助が欠かせなくなりましたが、ヨーロッパの山岳救助もエアーレスキューが主体で、規模も組織も日本とは異なります。
まず、大きく違うのが航空法で、日本ではドクターヘリにはもちろんドクターは乗れますが救助ヘリにはドクターは乗れません。
そして、ヨーロッパでは傷病者の強い痛みに対して、現場で医師が麻薬などの鎮痛剤を使用しますが、日本では医師であっても病院外で使用するのは極めて難しいです。
しかし、私は日本の法律や風土に合った山岳救助を、日本独自で展開することは可能だと思います。

今回は、日本やカナダの雪崩のスペシャリスト、富山県警、長野県警、遭難対策委員会、山岳医、山岳ガイド、日本山岳ガイド協会など山岳救助に携わる方々が集まり、意見交換も行われました。
私も山岳看護師として、登山ガイドとして、日本の山岳救助の一助になれればと改めて思い直す2日間でした。

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