いきなりですが皆さんに質問です。
オリンピックの聖火はギリシャで採火され日本各地をリレーされましたが、パラリンピックの聖火はどのように採火されリレーされるかご存じでしょうか?
私は恥ずかしながら知りませんでした。
正解は、「パラリンピック聖火はみんなのものであり、パラリンピックを応援するすべての人の『熱意』が集まることで聖火を生み出す」というIPC(国際パラリンピック委員会)の理念に基づいて、日本各地で採火した聖火とパラリンピック発祥の地であるイギリスのストーク・マンデビルで採火された火が1つとなり、東京2020パラリンピック大会の聖火となるそうです。
この度、山梨県のパラリンピック聖火イベントとして、障害のある高校生2名が富士山で聖火の採火をするという登山に、山岳看護師兼登山ガイドとしてサポートしました。
当所、1泊2日で富士登山をする予定でしたが、台風10号の影響で1日目の富士山は暴風雨となり、台風一過での日帰り富士登山となりました。
出発の朝は、まだ風が強く吹いていましたが快晴です。
富士スバルライン五合目からは環水平アーク(水平線上の薄雲に虹色の光の帯が見えるもの)が見えました。
五合目での高度順応を終えて、ザックにソーラーパネルを装着し、いよいよ出発。
富士山8合目まで登ったところで採火式を実施します。
まずは、ソーラーパネルに蓄電された電気の量を確認。
聖火をどのように下界まで運ぶかというと、ランプのまま持ち運ぶのではなく、
カイロに種火として移し替えて持ち帰ります。
下山時には、山中湖、河口湖、甲府盆地まで見渡すことができ、
東京2020パラリンピック聖火の採火のための富士登山は無事に終了することができました。
(下山後に採火した種火から「東京2020パラリンピック聖火山梨県内採火式」が行われました。)
今回は医療サポート&ガイドとして、サポートさせていただきましたが、私自身、高校生二人の頑張りと姿勢を身近で見てとても感動しました。
また、採火に関わる県の職員、学校の先生などの関係者、そして障害を持つ人々の「熱意」が聖火になる瞬間に携わることができ、本当に皆さんの頑張りに「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。
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