【山遊び♪レポ】高速バスを降りたら、あとは歩きのみで木曽駒ケ岳 ~駒ヶ根インターバス停から全部歩きでチャレンジ!~

山ナース

時期:2022年10月
報告:ホームページ管理人Mu

・・・歩きはじめて6時間、標高差2000mほどを登ってきたところで、ようやく東の水平線に南アルプスの稜線が漆黒の中から浮かび上がってきました。
ようやく嫌いな夜の登山から解放されるというのに、身体がふらつきヨロヨロと歩きが安定せず明らかに異変が起こっていると分かりました・・・

皆さん、こんにちは!ホームページ管理人のMuです。
さて、今回は久し振りに登山をしてきたので投稿します。
日帰りするのがもったいない!と思うような素晴らしい天気に恵まれました。

2カ月ぶりの登山
7月末のガイドプラン白馬岳に小林美智子ガイドのアシスタントとして同行(白馬岳の様子は☞【山ナース日記】vol.170 7月ガイドプラン「白馬岳縦走」終了)しましたが、その後は8月にKOさんと夏の連休登山を計画するも、KOさんの発熱。
その後、休み予定の目途がたちKOさんに連絡するタイミングで、私の家族が発熱・・・
ともに発熱のみでホッとしたのですが、山には行けなかったので8月の美ヶ原は、良い気分転換になりました。
☟美ヶ原高原のレポはクリックしてご覧ください。
【山遊び♪レポ】登りやすい日本百名山で何を想う ~美ヶ原高原~

しかし、体力面でのブランクを穴埋めする登山とはなりませんでした。
その後、9月のガイドプラン槍ヶ岳は荒天予報となりキャンセル・・・
コロナ初期の登山自粛以来の山離れとなってしまいました。

ガイドプランの下見
今回は1日だけ登山に行けそうだったのですが、仕事の都合で直前まで予定がハッキリしなくてKOさんにも連絡できずソロ登山となりました。
2か月ぶりだし、1日だけなので軽めのルートが良いなと考え、小林美智子ガイドが10月にガイドプランを計画していた木曽駒ケ岳へ
おそらく実施するであろう来シーズンの下見を兼ねて歩こうと思いました。
ロープウエイを使って紅葉で染まった千畳敷から雲一つない木曽駒ケ岳を往復して、さっさと下山してソースカツ丼を食べて♪って感じで・・・ワクワクが止まらない楽しい登山です。

混雑→嫌→ロープウエイを使わない
ここで思考停止して実行したら良かったのですが、以前の記憶で下りのロープウエイに2時間以上待ったのを思い出しました。
あの時は10人くらいのパーティーだったので待ち時間も楽しいおしゃべりで苦になりませんでしたが、ソロとなるとそうはいきません。
途端に混雑嫌いの自分が「ロープウエイを使うと一人で孤独に耐えるのが辛いぞ!」と主張してきてロープウエイを使わないルートを歩く事にしました( ;∀;)。
今回のルートは下の地図の右下の駒ヶ根インターから左上の木曽駒ケ岳に向かいます。

新宿から駒ヶ根インターまで高速バス
仕事を定時で切り上げて帰宅、食事&シャワーを手早く済ませて飯田行きの高速バスに乗り込みます。
ここで寝ておかないと、と分かっているのに眠れないまま駒ヶ根インターには日付が変わる前に到着。
帰りのバスは最終の18:50を予約しました。

周辺は、わずかにある飲食店も閉店後で、街灯なども少ない上に、この日は三日月のため歩道を歩くにもヘッデンを点けることにしました。
ここは標高750mほどなので木曽駒(2956m)までは単純に標高差2200mもあります。
ただ標高1400mまでは道路なので歩きやすいです。
(明るければもっと歩きやすい!)
菅の台のロープウエイ利用者用の駐車場では、始発バスに乗るべく既にザックを置いて場所取りをしている人がいました。

ウサギと亀に例えると、私は亀で車の中で仮眠をしている人がウサギなんだなぁ~、でも今回は亀が勝つとは限らないな~と考えながら通過します。
そもそも競争しているわけではないですね(;^ω^)
今日は、土曜日で好天予報なので登山者も観光客も多くなりそうです♬

マイカー規制区間
今までバスに乗って通ったことはありますが、まさか歩く日が来るとは・・・、しかも真夜中に。
誰もいないとは分かっていても誰かがいたら怖い!と思いながら登ります。
そんな怖がりな私を助けてくれたのは満天の星空でした。
山の中ですが標高は1000mちょっとでこの素晴らしい星たち・・・
技術が無くて写真を撮れないのが残念なのですが、こんなに簡単に満天の星が見えるなら写真に撮らなくても良いと思えてしまうくらい素晴らしかったです。
(って写真を撮らない言い訳!?)

「歩行者は、車両じゃないよね?」って自問自答しながら、一般車両通行止めの看板の脇を通り過ぎていくと、バスに乗っている時は気にしていなかったロープウエイの駅までの距離が書いてある看板があります。

が、下調べ不足で北御所登山口まで何キロ歩くのか分かりません(^^;)

それでも、歩きやすいアスファルト舗装の道なので、スタスタと進んで下山予定の檜尾橋登山口を過ぎて、ロープウエイの駅までわずかというところで北御所登山口(標高1400m)に到着。

ここまでバスなら28分で720円、絶対にバスを利用することをオススメします!!!

登山開始

北御所登山口から更に林道を小1時間ほど歩いて蛇腹沢登山口。

そこから登山道となりますが、途中の林道では斜面から明らかに動物が動いてガサガサと鳴る音がしたので、熊鈴を打ち鳴らしてヒヤヒヤしながら進むこともありました。
バス停からずっと歩きやすい道で休まずに歩いてきたのでエネルギー補給をします。

さらに小1時間で清水平、今日最初で最後の水場?なので給水をして再出発。
「なんで“うどんや”峠なのか?」気になるけど調べていないうどんや峠に着いて、進路が左折するように木曽駒方面に変わります。

伊那前岳から黒川山に続く広い尾根(稜線)上に出て、植生も背の高い木から低木、ハイマツと変化して、標高が上がっていることを暗闇でも目で感じることが出来ます。

突然の不調
歩きはじめて6時間ほどで標高差2000mほど登ってきたところで、ようやく南アルプスの稜線が漆黒の中から浮かび上がってきました。
ここまで怖い事を考えないようにして、ようやく嫌いな夜の登山から解放されるというのに、足元が岩でゴロゴロしているせいか、身体がバランスを保てずにふらつきます。
ゴロゴロしていなくてもよろけるので、身体の異変だと感じました。
ストックで懸命にバランスを取りますが、新たな問題が発生・・・

夜明け前の一番冷え込む時間で指先が、アイスクライミングをしている時のように痛くなってきました。
片手毎にグローブの上から息をハーッと吹きかけて何とか回復に努めながら先に進もうとしますが、ヨロヨロと歩きが安定せず。
冷えてはいますが、この程度の冷え込みで、凍傷になるほどの手の痛さとは・・・。
「これはマズイ、この感じだと歩いて下山どころかロープウエイの上の駅(千畳敷)まで行けるのか?」
「2カ月ぶりの登山で無茶だったのか?」
「木曽駒ケ岳までもう少しなのに、とても行けない」
と頭の中で考えていました。

・・・さて、長文となってしまいましたので、この続きは次回の【山遊び♪レポ】に投稿します。
次回(☟をクリックするとジャンプします。)もお楽しみにー!

【山遊び♪レポ】木曽駒ケ岳→宝剣岳→さらに欲張って… ~下山まで全部歩きの中央アルプス~