時期:2022年10月
報告:ホームページ管理人Mu
「山岳ヘルメット着用奨励山域」として指定されていますが、北アルプスの指定区間と比べるとヘルメットをしている方の比率が・・・
こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
いつも「山遊び♪レポ」をご覧いただきありがとうございます!
今回は、2カ月ぶりの登山で木曽駒ケ岳を登る!の続きです。
前回の駒ヶ根インターから歩き出す編を読んでいない方は、まず
その1→「【山遊び♪レポ】高速バスを降りたら、あとは歩きのみで木曽駒ケ岳 ~駒ヶ根インターバス停から全部歩きでチャレンジ!~」
をクリックしてご覧ください。
では、その2スタートです!
今回の地形図はこんな↓感じです。
地図の真ん中右側(実際にはもっと右側にある駒ヶ根インターバス停)から歩いてきて北御所登山口→うどんや峠→伊那前岳付近と歩いてきています。
落ち着いている(*^^)v
伊那前岳の近くまで登ってきましたが、身体がバランスを保てずにふらつき、夜明け前の一番冷え込む時間で指先が、痛くなってきました。
「これは異常事態、すぐに下山か!?」と考えていましたが、意外にも落ち着いていました。
そのおかげなのか、苦労しながらバランスを取って歩いているのですが、昔の登山で同じ体験をした記憶を思い出しました。
それはキリマンジャロです。
山頂アタックの日は夕方に寝て深夜に起きて日の出くらいに山頂に着く、という富士山のご来光登山みたいな感じなんですが、夕方に寝て深夜までは頭痛でよく眠れなかったんです。
なので、暗闇を登る山頂アタック時には登山道の単調さも相まって、睡魔に襲われてフラフラしてしまった上に体が眠りかけていたせいか血流が悪くなって寒く感じたんです。
夜明け
眠気が原因と推定できれば、「多分、太陽を見たら目が覚める。」と思ったので、あとは夜明けを焦らずに待つだけです。
眠気に襲われているのに冷静に判断できるなんて凄い!(自画自賛!)
ソロで歩いていると日の出を立ち止まって見ることは無いんですが、今回は伊那前岳から南アルプス・富士山の背面をオレンジ色に染めて、昇ってくる太陽を眺めました。
こんなに疲労している状況でご来光を見るのも初めてかも知れません。
立ち止まっていましたが、太陽を見ていたら目は覚めていました。
体の異変も治まったので、日焼け止めクリームを塗ったりサングラスをかけたりと木曽駒へ向かう準備をして再出発です。
木曽駒ケ岳へ
伊那前岳を過ぎると、前日から小屋やテントで泊まっていた登山者がご来光や紅葉の写真を撮ったり、出発準備をしていたりと賑やかになってきます。
紅葉を撮影していた方に伺うと「今年の紅葉も(昨年もイマイチだったらしいです)イマイチだなー」とのことで、残暑が残っていて一気に冷え込み過ぎて霜が降りてしまったから枯れちゃうとのことでした。
確かに足元には霜柱が・・・(ひどいピンボケ)。
・・・と、下を見ていたら雷鳥がいました。
そういえば、今年は南アルプス、中央アルプス、北アルプスの雷鳥を見たんだなと思いました。
滅多に中央アルプスも南アルプスも行かないので、チョット感慨深いな~
とはいえ、この時期にしか見られない緑と黄色と赤のコントラストや、朝日を浴びて赤く染まった山は美しいですね♪
身体も目覚めて元気になったのか、疲労感もぶっ飛んで木曽駒ケ岳に登頂しました。
山頂からの眺めは、来シーズンのガイドプランで参加者の皆さまと一緒に見ることを楽しみにして、すぐに折り返しました。
宝剣岳
宝剣岳の手前まで戻ってヘルメットをかぶってエネルギーも補給して再出発します。
最近、世界の果てまでイッテQで登られることが多い宝剣岳ですが、木曽駒と同じく私は初めてです。
☟千畳敷側から見ると大きな壁のような山ですが、
登山ルートのある木曽駒側からは小さく突き出たピークといった感じ、
☟左上の小さく突き出たピークが宝剣岳
言い方は悪いかも知れませんが槍ヶ岳のミニミニ版(突き出た部分の高さ、山頂の広さ等)といった印象です。
ルートはクサリがしっかりと付いていて、個人的には槍ヶ岳の最後のハシゴのような開放感もあまりなく、距離が短いだけ楽な感じがしました。
ただ、そういうチョットだけとかロープウエイで簡単に来られてしまうからか、この区間は、長野県山岳遭難防止対策協会が平成25年に「山岳ヘルメット着用奨励山域」として指定していますが、ヘルメットをしている方の比率が低いと感じました。
最近、北アルプスなどでは多くの登山者がヘルメットを着用しているので、宝剣岳にきて最初に感じたのがヘルメットについてでした。
山頂は狭く、一番高い場所は、☟の写真の岩の上です。
下見なので山頂の岩に登って自撮りしておきました。
☟登る前によく確認して
☟スマホを落としそうで怖いので立てず(^^;)
下山ルート検討
夜明け前に調子が悪くなった際には、ロープウエイでエスケープ下山しないといけないかも?
と思いましたが、今は回復しているので千畳敷をそのまま左に見ながら宝剣岳を縦走して進みます。
山頂からしばらくは、大きく切れ落ちていく岩場をクサリ等の人工物を補助にして進みます。
この区間は非常に滑落遭難事故が多いのも納得する岩場のアップダウンが続きます。
岩場を抜けると極楽平という名前どおりのなだらかなスペースに到着、ここで千畳敷方面と空木岳・檜尾岳方面に分岐します。
分岐点では、常に体調・天気・時間を考慮してルートを選択しますが、今回は全て問題ないので当初の予定通りロープウエイに乗らないルート檜尾岳に向かいます。
この先のなだらかな稜線を見たら、楽しい空中散歩くらいに思ってしまいますが、登山地図には気になる表記が・・・
「宝剣岳~檜尾岳~空木岳間は、アップダウンが多く非常に厳しいコース、個人差が大きく出るので時間に余裕を持って計画のこと」
いよいよ次回は最終回(予定)で下山します。
次回(☟をクリックするとジャンプします。)もお楽しみにー!