時期:2022年10月
報告:ホームページ管理人Mu
「宝剣岳~檜尾岳~空木岳間は、アップダウンが多く非常に厳しいコース、個人差が大きく出るので時間に余裕を持って計画のこと」
こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
いよいよ今回で最後の、中央アルプス縦走。
いつの間にか縦走になっていますが・・・
今回の縦走がどんなものだったのか、最初から読んでいない方は、まず
その1→「【山遊び♪レポ】高速バスを降りたら、あとは歩きのみで木曽駒ケ岳 ~駒ヶ根インターバス停から全部歩きでチャレンジ!~」
その2→「【山遊び♪レポ】木曽駒ケ岳→宝剣岳→さらに欲張って… ~下山まで全部歩きの中央アルプス~」
をクリックしてご覧ください。
今回の地形図1枚目を参考に貼り付けます。
赤字で記載していませんが地形図内左上の極楽平にいます。
今日の18:50に地形図2枚目の真ん中右の駒ヶ根インターから出発する高速バスで新宿に帰ります。
では、その3スタートです!
登山地図は最新版を!
千畳敷には戻らずに檜尾岳方面へ縦走しようと決めて進行方向を眺めると、登山者なら歩いてみたい!のではと思うような稜線が続いています。
この稜線ですが、登山地図には以下の表記が記載してあります。
「宝剣岳~檜尾岳~空木岳間は、アップダウンが多く非常に厳しいコース、個人差が大きく出るので時間に余裕を持って計画のこと」
出発前に計画を立てる段階で気になったので、古い登山地図(2013年版)を確認してみました。
なんと!上記の注意書きはありませんでした!
しかも、コースタイムも大きく違うのです。
例えば、今いる極楽平から檜尾岳までは現在の登山地図では3時間10分ですが、2013年版では2時間20分です。
登山地図も見直しはされているのは知っていますが、コースタイムが4割も増えているんです。
新しい登山地図がより正確だとしたら、古い登山地図でスケジュールを決めたら計画が狂ってしまう可能性がありますね。
場合によっては、その狂いにより事故の原因になってしまうかも。
登山地図も新しいものを確認したいですね。
事前に調べて
今回の投稿を読んで、私が登山の途中でルートを決めているので行き当たりばったりで山を歩いているのでは?
と思うかも知れませんが、事前にスケジュールや登山口・下山口を検討する際に、歩く可能性のあるルートを調べています。
全く何も調べずに山に入るのは冒険になっちゃいますからね。
さて、縦走に戻ります。
極楽平からの写真を再度見ていただきますが、この先の大きなピークは2つあって檜尾岳と空木岳。
それぞれに下山路の尾根(オレンジの矢印が檜尾岳からの下山路、赤矢印は空木岳からの下山路)があります。
とんでもなく欲張って空木岳まで行けたら良いですが、とりあえずは檜尾岳に着いた時の状況で考える事にして出発です。
ソロの弊害
歩き出してすぐに島田娘(残雪時に雪形「島田娘」(島田髷(まげ)をゆった着物姿の娘)が出ることから、呼ばれる小ピーク)をスキップで通過します。
(スキップはウソです。スタスタとです。)
檜尾岳までは、大きなアップダウンもなく“非常に厳しいコース”という表記に構えていましたが、少し拍子抜け・・・というよりも安堵しました。
檜尾岳はなだらかなピーク、建て直された檜尾避難小屋が駒ヶ根市方面に少し下ったところに見えます。
本当に気持ちの良い天気で開放的なピークに着くと、のんびりしたくなりますね・・・って、それはパーティーで登っていたらの話しで、ソロの私には無理でした。。。
さー、どうする!
檜尾岳から下山するか、それとも空木岳まで足を伸ばすか?
ここは大事な分岐点なので、空を眺め、地図とにらめっこし、エネルギー補給しながら10分以上悩みました。
天気は、明日まで晴れ!体力は、登りの筋肉が疲労してきている。
時間は、今までのペースで歩けば余裕、疲労を考慮しても間に合うだろう。
しかし、登山計画書を小林美智子ガイドにメールした際に、
「空木岳までも意外とアップダウンあるし、空木岳からの下山ルートは下るだけでなく登ることもあるので無理しない方が良いですよ!」
というアドバイスが引っ掛かっていた。
ただ、実際に空木岳方向を見ると空木岳の手前で1回大きく標高を下げて大きく登り返して空木岳の山頂に着くようにしか見えない。
(空木岳を見ながら)あれくらいなら登れるだろう♬と判断し、空木岳へ出発しました。
隠れてたな!
登り坂では無理せずに筋力を温存しながら歩きます。
途中、子熊のような岩に驚きながら楽しく稜線を歩きます。
☟子熊、見つかりましたか?
が、なかなか進まなくなってきました。
その上、所々に岩場があってクサリや足場が取り付けてあって、アスレチックのような感じです。
滑ると危ない場所もあるので、良い緊張感を保ってくれました。
そういえば、足元の話しになったので今日の登山靴に触れておきますね。
今回は、エクイリビウムLT(レザーの方)です。
岩場でも安心感がありました。
登山靴の写真は撮りませんでしたが、☟前回の宝剣岳山頂での写真で、つま先の黄色がわずかに写ってますね。
元気な時は、そろそろ着く?などと考えずに目的地に着いちゃうことが多いですが、疲れてくるとあの先にあるかな?とばかり考えてしまいます。
しかも、今回は空木岳手前の大きく落ち込む前にも小さなアップダウンが連続していて、見えなかったアップダウンを見つけるたびに、「まだ、あんなにあるのか!」と、ため息をつきながら歩きました。
楽しい岩場が続いて
疲労が無ければ、楽しい岩場が続いて空木岳に登頂します。
木曽駒と宝剣岳は、今まで登った山の中でも少し面白い山でした。
それは、大きな一つの山から突き出た丘(木曽駒ケ岳)と突き出た岩場(宝剣岳)という感想です。
木曽駒ケ岳や宝剣岳が大きく何百メートルも突き出ているわけではないので、これが3000m級の山?って思ってしまいます。
(決してけなしているわけではないです。)
それに対して空木岳のピークは空木岳だけの大きなピークで、疲れもあって達成感がありました。
大問題!やってしまった!
空木岳からの下山路、小林美智子ガイドのアドバイスどおりで少しですが登りもあって、きつかったです。
2000m以上下るのですが、なかなか標高が落ちてくれません。
そして、林道に出て喜んだのもつかの間。
まだ600m、1時間以上も下ります。
林道に出て開けた場所から駒ヶ根市が、まだまだ下だと分かった時は精神的に辛かった~!
☟林道に出たのに、まだまだ麓は下でした(+_+)
道路に出る直前はスキー場の中を歩きますが、ついに日没。
ヘッデンを再点灯して、下山です。
菅の台の駐車場に出て、とにかくまずはコーラ(炭酸)!
千円札がない・・・。
自動販売機で買えません。
ICカードが使える自動販売機もありません。店に入る時間的余裕はありませんでした。
駒ヶ根インターまでの自動販売機を全てチェックしましたがダメ!
駒ヶ根インターのバス停にあった自動販売機は・・・、ICカードが使えます、やった♬
・・・が、PASMOは使えませんでした(T_T)
高速バスが休憩する双葉SAの売店で炭酸を3本も購入して、1本は一気飲み!
残りの2本は新宿まで美味しく頂きました。
こういう時は興奮しているせいか、疲れていても眠れないものですね。
下山後の炭酸が美味しい登山でした!!!