【山ナース日記】vol.295 「朝日連峰縦走!」その②

山ナース

スタッフの右田です!
7月3日~5日に朝日連峰を縦走してきたので、その模様を前回から投稿しています。
今回は、縦走の完結編となります。

前回の投稿は、こちらから見ることができます。⇒ 山ナース日記(活動報告など) – 小林美智子山岳看護師事務所

7月4日 以東岳~大朝日小屋
翌朝、日の出に合わせて外へ出ると、昨日はガスでまったく見えなかった大鳥池が姿を現していました。

南側には今日歩く稜線が続き、その先にはピラミダルな大朝日岳が見えます。これは楽しみです!

小屋前で日の出を見た後、朝食を済ませ大朝日岳山頂避難小屋へ向けて出発しました。今日は一日晴れの中、稜線をのんびり歩く行程です。

山々は雪渓の白と緑のコントラストが美しく、日差しは強いものの風は冷たく、歩いていて気持ちのよい一日でした。

以東岳から幽門山までは誰にも会わず、とても贅沢な時間でした。

人の気配がない場所では熊よけに笛を吹いたり、大声を出したりするようにしています。
このときも声を出していたところ、その直後に人が現れ、「恥ずかしっ」と苦笑しましたが、相手はいたってクール。意外と聞こえていないのかな。
熊は耳がいいらしいので熊には聞こえてるよね。

その後の西朝日岳は南北に細長く、山頂までの道のりもなかなか長く感じます。そこまで進むと、すれ違う人も増えてきました。

通過した狐穴小屋(下の写真)・・・

と竜門小屋では、小屋前の水場から水が勢いよく出ていました。

昨夜の小屋もそうでしたが、しっかり管理されていてありがたいです。
今日は大朝日岳山頂避難小屋に泊まります。

朝日連峰では、タキタロウ山荘のキャンプ場以外でのテント泊は禁止されています。
大朝日岳は百名山でもあり、登山口から日帰りもできるため、とても人気があります。
この小屋は麓の山岳会が管理しており、週末や夏山のハイシーズンには、会員が交代で滞在して管理しているそうです。
この日は女性の管理人さんがいて、受付後に利用スペースを割り当ててくれました。
天気がよかったこともあり、多くの人が入山していて、小屋の利用者も多数。私が到着した14時には、2階はすでに満員でした。
私はロフトを使わせてもらいました。その日の宿泊者は32人。
日があるうちは、それぞれ外で食事をしたり写真を撮ったりしていて快適でしたが、日が暮れて皆が小屋に入ると、人の熱気で小屋内の温度が上昇。
ロフトはもはや暑い!ハイシーズンにここへ泊まる予定なら、シュラフは不要なので軽量化できますよ。

この日も夕方からガスに覆われ、夕日は見られませんでした。「暑い!暑い!」と思っていたのも束の間、気づけばぐっすり眠っていました。

7月5日 大朝日岳~朝日鉱泉
この日は大朝日岳の山頂で日の出を迎えました。昇ってくる太陽に加え、堂々とした鳥海山や月山の姿も見えます。

振り返ると飯豊連峰がどっしりと構えていて、その存在感に圧倒され見惚れてしまいました。

いつか飯豊から朝日連峰を眺められたらいいな、と思いながら小屋に戻って朝食です。
皆さんは今日中に帰宅するため、早々に小屋を後にして下山していきます。
私は下山後に朝日鉱泉で一泊する予定なので、のんびり朝食を済ませ、管理人さんとおしゃべりしながら皆さんを見送りました。

登山を始めた頃は縦走ばかりしていたのに、ここ数年はすっかり遠ざかっていたことに気づきました。
だからこそ、今回の縦走がとても新鮮に感じ、“ははーん、自分は山が好きなんだ”と実感しました。

後ろ髪をひかれる思いで、鳥原山コースを下っていきます。鳥原山には三等三角点がありますが、登山道上にはありません。
訪れる人は少ないもののいるようで、獣道のような踏み跡から入り、シャクナゲの藪の中で見つけました。

小朝日岳から見る大朝日岳は、以東岳から見たピラミダルとは違って丸みを帯びた重厚な印象です。

見る角度によって、こんなにも印象が変わるのですね。樹林帯はブナ林で、明るい森の中を歩いていきます。

最後に揺れる吊り橋を渡り、朝日連峰縦走は終わりました。

今回は南北縦走でしたが、東西にも稜線が伸びていて、縦走の行程バリエーションも豊富です。
それぞれに沢もあるので、沢登りや釣りでも訪れてみたいです。

朝日鉱泉からも大朝日岳が見えるのですがまたまたピラミダルな姿になっていました。

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