山ナース日記~Vol.19 「2019夏山演習」~

山ナース

場所:国立登山研修所(富山県立山)
日時:2019年6月1日(土)~2日(日)

日本登山医学会認定 国際山岳医・国際看護師および山岳医・山岳看護師講習会の「夏山演習」が、
今年も富山県立山にある国立登山研修所で開催されました。
自分たちの後に続く人を育て仲間を増やすことは、国際山岳看護師として大切な役割です。

「国際山岳医制度」とは、山岳医学の臨床および研究をあらゆる面において実践できる医療従事者を要請することを目的とし、山岳地帯で発生しうる疾病および外傷の理論と実践について学び、さらに登山技術や山岳環境でのレスキュー技術も体得しなければなりません。
国際山岳医・国際看護師修了者の一般教程(8コース)は130時間になり、すべての終了試験に合格しなければなりません。

「夏山演習」は山岳技術基礎の演習と講習が行われ、これを受けなければ次の夏山検定には進めず、かつ事後課題に合格しなければなりません。
この夏山演習の技術基礎をスムーズにできない場合は、次の夏山検定では厳しいものとなるという、かなりサバイバルな認定制度です。

今回、私は実行委員長を任されたのですが、準備期間が短くて、スタッフ側もサバイバルなものになりました(笑)
しかし、天候に恵まれ、爽やかな気候の中、事故もなく無事に遂行することができました。
  

ロープワーク演習
   

衝撃理論・救助技術・高度順応の講習
  

救助技術実践
  

組織救助技術実践(シナリオトレーニング)
  

山岳医・山岳看護師は、登山の基礎的な技術や知識が身についている者が、
山岳診療所活動・安全登山の啓蒙活動・救助サポートができるのであって、
そもそも遭難するリスクの高い者が担うものではありません。
自分たちの命、登山者の命、傷病者の命が、今回受講した山岳医・山岳看護師のタマゴ達に今後かかっているのです。
受講生の皆さん大変お疲れ様でした、そして次回の検定頑張ってください。