山ナース日記~Vol.16 山の手作り行動食~

山ナース

「行動食」という言葉は、登山をしない人には聞きなれない言葉かもしれませんが、携行食つまり携帯する食料のことです。
登山などの行程中に、エネルギー補給のために手軽に摂る食料のことです。
私は山へ持って行くための行動食となるドライフルールや、自炊のための乾燥野菜をよく手作りします。作り方や注意点などをまとめてみました。

冬の乾燥注意報が出ている頃は、甘くておいしいリンゴが出回るので、スライスして干すと1~2日であっという間に林檎チップスが出来上がります。

 
林檎チップスは行動食として、そのままでもとっても美味しいので食べ始めると止まらなくなり、あっという間に無くなってしまいます。
そこをグッと我慢してとっておき、ゆっくり休憩できる時や、小屋やテン場に着いてから、紅茶に入れてアップルティーにすると甘い香りでリラックス効果もあります。
林檎チップスは、山では癒し効果バツグンです。

 

オレンジも、よくドライフルーツにします。
良く水洗いしてから、皮ごと輪切りにして干しますが、水分が多いので最初はキッチンペーパーを下に敷き干します。
乾燥してきたらキッチンペーパーと取り、ひっくり返しながら両面乾燥させます。
 

オレンジは皮ごとなのでほろ苦さがありますが、そこがまたとっても良いのです🎶
甘すっぱくて食べると、とても元気が出ます。
私はドライオレンジが大好きなので、作っても山に行く前に無くならないようにするのが大変です(^^;
林檎チップスもドライオレンジもリーズナブルな上に
美味しくて、身体を温め、癒され、元気が出るアイテムとして、とても重宝します。
 

 

その他、切り干し大根はとっても寒い冬場によく作ります。
人参も大根もテント山行などでは定番の鍋料理には欠かせないですし、
乾燥野菜は日持ちして軽くて小さくなるので、山に持って行くのにとってもありがたいです。
キノコも乾燥させると味が凝縮されて更においしくなりますよ。

 

冬の乾燥注意報が出ている期間以外や、乾燥に時間がかかったり、乾燥が足りなさそうなときはミニ扇風機を導入し、風をあてて乾燥させると手っ取り早いです。
乾燥させるカゴは100均ショップで容易に手に入ります。

しかし、手作りのドライフルーツや乾燥野菜はもちろん保存剤など使用しませんので、保管には注意して、乾燥させたあとすぐに食べない場合はジップロックに入れて冷凍保存するなどして、カビが生えたり、腐敗したりしないように気を付けてくださいね。

手作りの乾燥果物や乾燥野菜は長期保存食ではないので、あくまでも山の持って行きやすくするための工夫ですので、お早めにお召し上がりください(^^♪