【山遊び♪レポ】特別教育「フルハーネス型墜落制止用器具作業」を受講して ~登山時のハーネスについて思うこと~

山ナース

時期:2021年4月
報告:ホームページ管理担当Mu

こんにちは!ホームページ管理担当のMuです。先日、仕事で必要な知識・資格を得るために「足場組立」と「フルハーネス」の特別教育を受講してきました。

足場組立と登山の関係は?
足場組立は、登山とはあまり関係が無いですね。
あえて強引に関係の有る物を探すとなると、私が思い付くのは赤岳鉱泉のアイスキャンディー(アイスクライミング用の氷の壁)でしょうか。
晩秋から単管パイプを組んでいき、上部には足場を設置していますね。
そして、氷の壁が出来上がると足場上でトップロープの支点を作成して、皆さん楽しんでいます。

他にも足場と登山に関係が有るかも知れませんが、ちょっと思いつきませんので、本題に入ります。

フルハーネスって何?
建築現場などで行われる高所作業での墜落時の衝撃緩和や姿勢保持のために装着する腿から肩まで一体となったハーネスをフルハーネスと呼ぶようです。
少し前まではベルト型の物を「安全帯」と呼んで使用していましたが、安全のために掛けたフックが外れるなどで墜落し死傷する労働災害が増加したため、国際的に唯一規格化されているフルハーネス型を原則義務化となったようです。

ドキッとする画像
登山でもクライミングやバリエーションルートなどではハーネスを付けますが、昔はベルトタイプだったそうです。
それで下↓の写真ですが、人形なんですがドキッとしました。

昔のベルトタイプはもちろん、登山用のハーネスも一歩間違えれば左の人形のようになりそうです。
それに比べると右の人形は姿勢が安定していますね。

この写真を見て改めてチェストハーネス(胸から肩にかけて付けるハーネス)の重要性に気付かされました。
ハーネス+チェストハーネスであれば姿勢は安定しそうです。

落ちちゃあダメ!
次↓の写真を見てください。

落下した際に体への衝撃がどれほどかをテストした結果です。
ベルト型は約200kg、フルハーネスでも100kg近くの衝撃があるようです。

そして、先生の話しではベルト型では一瞬で意識を失い内臓にダメージを負ってしまう。
小林美智子ガイドが、よく「サスペンションシンドローム」と言っていたのがこの現象だと思います。
また、フルハーネスでも吊られた状態ではハーネスで締め付けられる苦痛に加えて血流が滞るため長時間はもたないとのことです。
建築現場だけでなく、登山・クライミング等でも一緒ですね。とにかく落ちちゃあダメなんです!

最後になりますが、授業ではカラビナの事も説明があって、それまではちょっと眠かったのですが興味のある事なので一瞬で目が覚めました(;^ω^)