【山ナース日記】vol. 120「赤岳鉱泉山岳診療所10月」夏季活動終了&冬季活動準備

山ナース

日時 2021年10月30日(土)〜31日(日)
場所 南八ヶ岳 赤岳鉱泉山岳診療所

今年7月に開設し夏季活動が始まった赤岳鉱泉山岳診療所は、日本で初めての冬季も活動する山岳診療所で、夏季活動を10月末で終了し、12月からは冬季活動が始まります。
私は開設以来、毎月診療所に入っていましたが、10月は夏季活動の最終日に入りました。

山では秋から冬に代わる時期です。
山小屋でも小屋番さんたちが冬の準備に忙しい中、山岳診療所でも傷病者対応も行いながら冬に向けた準備活動してきましたのでご報告します。

北沢登山道は堰堤広場から先は1週間前の初雪がまだ残っていて一部凍っていました。
根雪にはまだ早いので、今後暖かい日が続けば融けると思いますが、日陰などでは地面が凍っているのでお気を付けください。

冬の赤岳鉱泉名物「アイスキャンディ」も土台の準備がすっかり整っていました。
早くもっと寒くならないかな~♪♪
小屋の周りは夏の日よけが無くなり、雪がこいに代わっていました。
 

鉱泉のお風呂も今日が最終日
こんな山奥でお風呂に入れる幸せをありがとう、また来年のお楽しみ。

小屋の中でももう寒いのでストーブがたかれています。
そして冬季の赤岳鉱泉に来たことがある人にはわかる宇宙戦艦ヤマトばりの波動砲(古い?!)のような暖房(ジェットヒーター)も運転されていました。
 

山岳診療所でも冬の準備に励みます。
電子医療機器は、あまりの寒さで電池消耗を防ぐために使用時以外は別保管にします。
AEDも少しでも暖かいところに置かないと、イザという時に使えなくなってしまったら大変です。

そして、冬季は事故も増えますので小屋周囲での傷病者対応時に持参する装備を
マムート・スポーツグループジャパンさんからご提供いただいたザックに準備しました。

山岳診療所の活動中は、小屋より食事の提供をしていただいているのですが、
私のリクエストで賄い食をいただきました。本当に美味しくてほっぺたが落ちました(笑)しあわせ♡
もちろんステーキも不動のおいしさです。

南八ヶ岳では、美濃戸林道が紅葉真っ盛りとなりました。
赤岳鉱泉山岳診療所では、夏季と冬季活動の合間に「山岳医療ワークショップ勉強会」を開催しております。
山岳医や山岳看護師の認定をお持ちでない医師・看護師の方は、ワークショップにご参加いただきますと不安なく活動ができますので、是非とも来春ワークショップにご参加ください。
(秋のワークショップは定員に達しましたのでお申込を終了しております)