【山遊び♪レポ】アイスクライミングでまさかの落下! ~南アルプス尾白川渓谷ガンマルンゼ&ベータルンゼ~

山ナース

時期:2022年2月
報告:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
1か月以上も私(Mu)の山遊び♪レポートが投稿されずに、ご心配をおかけしました(かな(^^;))。
1月は講習会のお手伝いをしたり、山のパートナーであるKOさん(小林美智子ガイドとは違います。写真を参照くださいね。)

が腰を痛めたりして、なかなか山に行けませんでした。
今回は、久し振りにアイスクライミングをしてきたので報告しまーす!

甲斐駒ヶ岳の麓の尾白川渓谷
尾白川の支流が標高1500mほどから上部では、適度な水量と低い気温が相まって例年であればしっかりと凍っていますが、ここ数年は暖冬により氷結せず、氷を求めて奥へ奥へと入り込んでいました。
しかし、今年は何年か振りにアイスクライミングができるくらい凍っています。
まずは、昨年F2(2番目の滝Fall)が凍っておらずに引き返したガンマ(岩間)ルンゼ。

見ていてハラハラの突破!
F1を私がリード、1.5カ月のブランクが全身の筋肉を疲労させます!

慎重にクリアしてF2まで登るとF2は水量が少なく氷が繋がっていない状況。
私なら心が折れて引き返すところですが、KOさんは登ります!
わずかな岩の出っ張りにアイゼンのつま先を乗っけて、両手のアックスを上の氷に打ち込みます。
「グググッ」っと、体が上がっていく途中でアイゼンが「ガリッ!」っと外れて両手にぶら下がる状態になりましたが、落ち着いてアイゼンを引っ掛け直して上がっていきます。

気持ちと体が両方とも強くないとできない事だと感心しました!

昨年は不凍、今年は・・・
F2の先は、見える限り岩だらけの氷が無い世界・・・大きな岩がゴロゴロと転がった涸れた谷を登るには、手掛かり足掛かりも少なく「ここまで」としました。
アイスクライミングって寒いだけではダメで、(当たり前ですが)水が無ければ氷瀑とはならないんだなって話しながら懸垂下降で戻りました。

ベータ(平田)ルンゼ
先行パーティが入ったトレース(雪に残った足跡)を見て、アイスクライミングができるだろうと期待してベータルンゼへ!
まずは、しっかりと凍った小滝をいくつかフリーで越えていきます。

続いて3段のナメ滝は長さもあるので、ロープで確保しながら。

このあと記憶では急角度の三本槍の滝があったと思ったが、ほぼ無くなっていてベータルンゼの終了点となる緩斜面50mの松竹梅の滝の下に到着。

落下!
ここもリードさせてもらいましたが、既にふくらはぎの筋肉が疲労しているので、足を休めながらの時間がかかる苦しいクライミングとなりました。

急角度だったら気持ちが負けてリードを諦めているだろうけど、緩斜面なので我慢のクライミングでジリジリと登りますが、油断していました。
足を上げすぎてしまいバランスを崩して落下・・・。
落ちる時に「うわー!」とかって言ったような気がしますが覚えていません。
直前に打ち込んでいたアイススクリューが効いていて止まりましたが、今シーズン購入したばかりのアウターパンツの膝辺りがスッパリと切れていました(T_T)

50mの懸垂下降×5回+歩きで下山
へろへろになりながらも何とか登り終え、懸垂下降ではミスのないように確認しながら下りました。
この頃にはふくらはぎや二の腕が筋肉痛になっていて、登山初日に筋肉痛になったのは初めてではないかと思うので、ブランクや年齢のことを考えて少し悲しくなってしまいました。
でも、ここ数年待たされていたベータルンゼをクリアできたので、満足感・充実感があって、下山している時には、もう落ちた事は忘れておしゃべりに夢中になっていたのでした♪

アイスクライミング体験のガイドプランあります!
小林美智子山岳看護師事務所では、3月の中旬に赤岳鉱泉のアイスキャンディー(人工的に凍らせた氷の塔)でアイスクライミング体験をするガイドプランを用意しています。
今は極寒の八ヶ岳も春が近づいて暖かくなってくるので、アイスクライミングを楽しく体験できるのではないかと思います。

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