時期:2022年3月
報告:ホームページ管理人Mu
こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
山に行く予定日の天気予報が、今(2021-2022の冬山)シーズン最後の寒波(!?)だと言う事で(T_T)
・・・ピークを目指す雪稜歩きや雪山縦走は諦めました。
でも、「それなら!」とピークや稜線を目指さずにアイスクライミングをすることに決定。
ポジティブだな~と自分に感心。。。
ちょうど、3/12から3/16の間で「南八ヶ岳スノーハイク&アイスクライミング体験」が行われるので、登山道の状況の偵察も兼ねて八ヶ岳南部に入ることにしました。
今年は、何年かぶりに雪が多い(個人の感想です)
ここ何年かは八ヶ岳の積雪量も減少傾向で、3月となれば美濃戸林道及びその周辺では、ほとんどの地面が見えていたような記憶があるのですが、今年はけっこうな雪の量です。
赤岳鉱泉や行者小屋への登山道(登山者の踏み跡=トレース)を歩く際に注意が必要なのは登山道を外れる時です。
例えば、すれ違いの時などで登山道以外の場所へ避けようと足を踏み出すと、「ズボッ!」と埋まります。
埋まるというのが登山道と同じ高さまで埋まると想像される方もいるかも知れませんが、そうではありません。
場所によっては、腰まで埋まるような深さなのです。
登山道は、登山者の皆さんが歩くことで雪を踏み締め踏み締め押し固めた道なのですが、それ以外の場所は、普通に1m以上の積雪のままなのです。
歩きながら避けたりとヘタに勢いがついていたりすると、落ちて思わぬケガの原因となりますので、気をつけてください。
ちなみに、登りはアイゼン不使用(Wストック)でした。
峰の松目(南西)沢は、ラッセル地獄!
今回の目的ルートである峰の松目沢は、基本登山技術講習会「初級編」に参加された方なら覚えているかもしれませんが、赤岳鉱泉への途中の地図読みで「超難問!」の場所なのです。
(詳しくは参加した時のお楽しみに~♪)
登山道から外れると股まで埋まってしまうラッセルとなります。
今回、雪の表面5cmくらいはクラスト(氷化)して固くなっており、埋まると腿が固定されてしまい通常のラッセルのように動けなくなります。
「これは、下半身をコンクリート詰めされたのと同じですねー!」と、思わず叫んでしまいます。
もちろん、私はコンクリート詰めなどされた事は無いのですが、それくらい下半身の身動きができない状態になります。
仕方ないので、南極観測船しらせや砕氷船ガリンコ号のように進行方向の氷を壊しながら進むのを参考に、表面の固い凍った部分を破壊しながら進みますが、これが時間と体力がかかる仕事で参りました((+_+))。
これでは、とても氷瀑まで辿り着けないと諦めます。
峰の松目(南東)沢へ!
こちらは、今日は誰も入っていないがトレースがあったので苦労せずに沢を上がっていけました。
雪で埋まった小滝もあったと思いますが、F1とおぼしき場所の手前でヘルメット、ハーネス類を装着します。
(春を意識して表現すると)しだれ桜のような滝を私がリード。
氷柱部分が壊れやすいのと氷の薄い箇所、滝の上部へ抜ける部分に気を付けて抜けました。
その先、雪に埋まりかけた滝をフリーで越えて、空が開けてきた(頂上=峰の松目に近づいてきた)ので、「もう終わりじゃない?」というKOさん(小林美智子ガイドとは別人です。)の無言の圧力を背中に感じながら、振り向かずに進んでいくと最後に「ありました!」
脆いが角度もあるのでトップロープ練習(^^♪
氷柱が壊れるので弱点をKOさんが狙って登ってトップロープ支点を構築してもらい練習をしました。
トップロープの安心感♬♬♬
リードで登っている時は、「早く安全にクリアしたい!」という圧倒的な緊張感に頭の中は支配されますが(個人の感想)、トップロープとなればアックスの打ち方、姿勢、アイゼンの打ち込み方と確認しながら登ることができます。
楽しめる緊張感♪♪♪
普段、なかなかトップロープで練習することが無いので充実した時間となりましたが、この日の天気は下り坂・・・晴れていた空は黒い雲に覆われて、谷の中でも強風にさらされるようになったので、明るいうちに戻ることにしました。
下山のスピード感♩♩♩
帰りの登山道もアイゼン不使用で滑るように下りましたが、美濃戸林道では圧雪部が多くなりツルッとしてヒヤッとすることもありました。
この時期は、雪が融ける温度になる山域では、雪の状況が1日の間で全く別の状態に変化するので、十分に注意して歩くようにしましょう!
長野県に来たので花粉から逃げられる(かも?)と期待していましたが、今シーズンも発症しているのでタダでは済まなくて、目が少し痒かったです(T_T)
でも、一生懸命に登っている時は症状が出なくて、前回の丹沢とは違って飛散量が違うんだな~と思いました。
早く、花粉シーズン終わって欲しいですね!