【山遊び♪レポ】富士山 ~息子との約束登山~

山ナース

投稿時期:2022年10月
投稿者:ホームページ管理人Mu

小学生、中学生くらいの頃は、息子も私の行くところ、やることに一緒に付き合っていましたが、物心がついたのか?多感な時期になったのか?友達と遊ぶようになってぱったりと登山に一緒に行かなくなりました。

皆さん、こんにちは!ホームページ管理人のMuです。
さて、今回は息子と登山をしてきた投稿です。
息子は既に成人していますが、最近、「富士山に登りたい。」と言われることが多く、「一緒に行けないなら一人で行くよ。」と言われて、慌てて計画しました。
混雑嫌いの私としては、夏休みが終わってからと思っていまして・・・。

そもそも、久しぶり(息子は8年振り)の登山で日本の最高峰である富士山に登りたいと他の人が言っていたら「まずは、トレーニングを兼ねて○○山とか登ったらいかがでしょうか。」って話すと思います。
ただ息子は、過去にも何度も富士山には登頂していたので「過去登れたけど、今回登れるかは別。行けるとこまで」という条件を納得してもらって、行くからには全力でサポートしようと準備しました。

成長
息子は前回の登山(富士山)以降、背も20cm以上伸びて私と同じくらいになって、体格が出来上がった感じがします。
それに伴って体重は20kgくらい増えたのではないでしょうか?
もちろん筋力も増えてはいますが、登山は体を持ち上げる運動です。
特別なトレーニングをしていないのであれば、体が細身で軽い方が有利なのではないかと思います。
親としては、目的が登頂なら登頂して成功体験を得て欲しいですが、ずっと登山していないし、体が大きく(=重く)なったこと以外にも困難な状況が想定されて、私が悩んでもしょうがない事で悩むことが多かったです。

初冠雪
9月になると雪が降ることが多い富士山です。
雪が積もっていたら雪山はスキーくらいしか経験がない息子には厳しいので、好天が続くように願っていました。
しかし、9月30日に今年の初冠雪が観測され、登山日の数日前にも積雪の予報が出ました。
登山前日は、晴れ予報なので「積もった雪も融けてくれー!」と期待して御殿場市へ出発しました。
「チェーンスパイクがあれば登山できたのに~(+_+)」と後悔したくないのでチェーンスパイク+ストック2人分+補助ロープを装備品に加えました。

須走ルート
富士登山の4ルートは全て登ったことがありますが、東京からも登山口が近く、登山道が岩場も少なく比較的登りやすいと思うので、須走ルートが好きです。
以前よりもアクセス道路が整備されて更に近く感じました。
(残念ながら、観光バスの横転事故が起きてしまいました、ニュースでご覧になった方も多いと思いますが、2000m近くまで標高を上げる道路なので、運転にはご注意ください。)
早朝の五合目駐車場には意外に多くの車がいましたが、大半が日の出を見に来ていた観光客で、登山者は片手で数えられるほどです。

(参考:9/10以降は閉山期間なので当然ですね。)
日の出間近の東の空から振り返れば富士山が、天気に恵まれて山頂まで岩の色もハッキリとしてきます(さすが晴れ男!)、積雪は無いようです、良かった!

でも、山頂付近の細かい部分までは見えないのでチェーンスパイク等は持って登ります。
七合目付近を越えると火山そのもので植生が無くなりますが、それまでは紅葉時期を迎え黄色く色づいていて、今の時期の富士山で得した気がします。

高山病
登り始めはゆっくりペースで、身体が温まってきたら少しずつペースを上げて、登り一辺倒の基本ジグザグ道を1時間に360mほど標高を上げるペースで、無理をしないことを意識しました。
ちょうどいい間隔で休憩ポイントとなる山小屋(営業終了)があるので、休憩をしながら登ります。

以前登った際は、私のアドバイスなど聞かずに終盤で高山病となり苦しんでいた息子ですが、大人になったのか呼吸法など言うことをよく聞いてくれ、“成長”を感じます。
ただ、そうなると逆に言うことを聞かなかった子どもの頃の姿も懐かしく、かわいくも思います。
(私も年を取って親として“成長”したということでしょうか(;^ω^))

呼吸を意識していれば高山病にならないというなら楽なんでしょうが・・・現実は甘くありません。
前日に御殿場市に泊まって睡眠時間を確保したことも少しは効果があったと思いたいですが、息子は八合目くらい、私はいつも戻りに九合目から頭が痛くなってきました。

悪天候に感謝!
標高が上がる度に息子は辛くなってきました。
それでも下山するとは言わずに登頂直前まできました。

子どもの頃は、ご来光に間に合うようにと、辛そうな息子の脇の下に私が腕を入れて補助しながら登らせて、会社の同僚からは“鬼軍曹”などと言われましたが。
(高山病を考慮したら絶対にやってはいけません。)
今回、ペースは極端に落ちましたが息子の歩くスピードに合わせて進み、山頂手前で先頭を息子に交代しました。
相当に頭痛もしているようですが、「あと少し!」というのは分かっているので、諦めずに自力で無事に登頂しました!
ただ、苦しそうなので最高峰の剣が峰へ行くのは無理だなと思っていました。
とりあえず山頂の記念写真を撮っていると急に黒い雲を伴った強風が吹いてきました。
この天候急変は「剣が峰には行かない」納得の理由となって、息子は行きたかったかも知れませんが、すぐに下山することにしました。
八合目まで下りて振り返ると山頂付近の黒い雲は消し飛んでいました。

一時的な悪天候に助けられた感じです。(さすが、晴れ男!?)
頭痛や吐き気の回復は端的ではありませんが、標高を下げれば良くなるのは間違いではなく、標高を下げるに従って口数も多くなりました。

衝撃のラスト
下山して私にとって衝撃だったのは「この調子(酷い高山病)じゃあ、来年(登る時)は何を対策したら良いんだろう?」という息子の真剣に悩んでいる言葉。
そっか、来年も登りたいのか!と・・・
富士山ばかり登らなくても良いと思うんですけどね~(・_・;)
そして、私も意外と(本当に意外だと思いますが)約束を守りたいと頑張るので、また、一人悩むことも多くなりそうです。
普段、あんまり悩むことが無いので悩みを与えられたのでしょうかね~♬