【山遊び♪レポ】昨年末のリベンジなるか!? ~雪山登山、中房温泉→燕岳~

山ナース

時期:2021年11月
報告:ホームページ管理担当Mu

中房温泉付近で雨・みぞれに降られて濡れてしまったので、合戦小屋でグローブを乾いたものに交換して今季最強寒波の中へ再出発!
・・・するが一気に風のレベルが上がり、寒さで手が痛くなる。
1週間前の八ヶ岳でのアイスクライミングで、軽い凍傷となってしまった私を気遣ってパートナーのKOさん(小林美智子ガイドではありません。身長183cmの長身男性です。)が「Muーさん、無理せずに引き返そう。」と声をかけたところで昨年末の燕岳登山は終わりました。

・・・こんにちは!ホームページ管理担当のMuです。
昨年末の登山は不完全燃焼だったので、前回報告した奥穂高岳へのチャレンジに続き、雪山となった燕岳にチャレンジしてきましたので投稿します。

今年もみぞれ、今年は止むまで待つ!
昨年末は、年末の寒波で下山までの2日間とも悪天候でしたが、今回2日目は好天となる予報。
1日目は合戦小屋までなので、みぞれに近い重い雪が止むのを待ってから出発。

無雪期は賑やかな第1から第3と富士見ベンチも登山者はなし。
たまに下山する人とすれ違うので話しを聞くと、合戦小屋付近で胸まで雪に埋まるので下山するとのこと。
う~む、やはり簡単には登らせてもらえないのか・・・

合戦小屋でテント泊
合戦小屋付近は降雪直後のせいで雪が安定していないためか、腰くらいまで潜ってしまう場所がありました。

KOさんと強風が来ても安心な位置を探しテントを設営します。

(今冬は、燕山荘のテント場トイレは使えず、合戦小屋のを使ってくださいとのことです。)

他にテントを張っているのは5人パーティのみです。

夜間から朝にかけては突風
天気は回復傾向のハズでしたが、明るいうちは雪混じりで「本当に明日の天気は良いのか?」と思ってしまいますが、17時にヤマテン予報を確認すると晴れマーク“☀”が並んでいたので安心して寝ます。
・・・が、そのうち突風が吹き出してテントが揺れるたびに、テント内面の結露が凍った細かい氷の粒が顔に落ちてきて、冷たくて目が覚めるのでシェラフに潜りました。

アタック開始!
稜線付近で日の出が見たいと思って、暗い中を出発。
稜線までは、遠くないので真っ暗闇をずっと歩くのではなく、明るくなるのも早いので精神的にも楽です。

5人パーティが先行してくれたが、それでも落とし穴のように腰まで埋まる部分があって、体力を削られペースも上がりません。
そのうち、中房温泉からの日帰り装備でスノーシューを履いたカップルにあっさりと抜かれる。
「テント泊装備でスノーシューまで担ぐのは辛い」とスノーシューの選択肢は無かったことを自分に言い聞かせます。

そんな今更言っても仕方がないような言い訳をしても雪山が突然に登り易くなる筈がなく、しばしばズボッと埋まり心を折られそうになります。そんな時は「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を喰いしばって前を向け、君が足を止めてうずくまっても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。」という煉獄さんの言葉をつぶやきながら一歩一歩登ります(・ω・)ノ。

素晴らしい日の出♪
燕山荘直下まで来たところで日の出です。

冬山の夜明けは、太陽のオレンジから暗闇の黒まで黄色、白、水色、青、紺と変わっていく様子が短時間だけ見ることができて、本当に感動します。
この景色を見るために登っても良いと思える素晴らしい眺めです。

今回は、歩いてきた尾根を横切る爆風が雪煙を飛ばしてキラキラと輝いています。
「この写真は、コンテストに出せば優勝できそう!」なんて、KOさんと話しながらしばし見とれていました。

燕岳は誰も行かない?
燕山荘の建物の陰で風の無い場所を探し、ホットミルクティーを飲んで一息ついてから燕岳へと向かいます。

稜線なので積雪量も少ないので往復1時間半くらいでしたが、燕山荘を出て少し進んだ場所で胸まで埋まる箇所があって、「これが続いたら燕岳は無理かも」と思いましたが、部分的なので大丈夫でした。

でも、山頂へは行かないのかと不思議に思いました。後から追い付いてきた登山者と山頂で写真を撮りっこしました。

いつか真っ白な雷鳥が見たいです。
2700mの稜線でもウサギの足跡があり驚きました。そして、いつか見たいと思っている真っ白な雷鳥は・・・足跡だけでした。


この時期の中房温泉はスタッドレスタイヤで!

下山して中房温泉の日帰り入浴で温まって、中房温泉を出発してしばらく走ると・・・前の車が止まっています。どうやら滑って動けない車がいた模様です。
このまま春まで車を置いていくことが無いように、この時期の中房温泉へはスタッドレスタイヤですね。

今回のご来光時間の写真はどうでしたか?
素晴らしい景色に出会った時「写真では全てを伝えきれない」と、いつも思いますが、それでも今回の写真はキレイじゃないでしょうか?
毎回、こうした景色が見られるわけじゃありませんが、雪山の良さだと思います。
でも、雪山登山を始めるのにどうしたら良いか分からないという方も多いと思います。
小林美智子山岳看護師事務所では、雪山登山技術講習会を開催します。
雪山登山技術講習会は、2月の谷川岳に若干の余裕がありますが、他はキャンセル待ちとなっていますので、興味のある方は早めに申し込みをお願い致します。

最新の講習会・ガイドプランの募集状況は、↓のページをご確認ください。
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