【山遊び♪レポ】無謀!? 55kmを1dayで・・・高尾山口駅→奥多摩駅 ~長距離縦走トレ②~

山ナース

時期:2022年4月
報告:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
今年の個人目標を夏の北アルプスでの長距離縦走とした話は以前に投稿しましたが、前回の丹沢でのトレーニングに続き近場の山を縦走してきましたので報告します。

無茶な計画!?
トレランの人がやっている記録を見て京王電鉄の高尾山口駅からJRの奥多摩駅までを縦走しようと思いました。
総歩行距離は55km、登り下りの累積標高差は4000m程度と・・・「できる?」って思ってしまうルートです。
日帰りとは言えトレランの人でも13時間ほどかかっているので、出発時間を検討しました。
ゴールに近い奥多摩方面のあまり歩いたことがない道中で暗くなってくるのは嫌なので、出発時間を0時過ぎとして何度か歩いたことがある高尾山側を夜にして夜間歩行トレーニングも同時に行います。
今回も軽量化は当然ですが、最低限の装備(1人用ツエルト、レインウエア、防寒着、ヘッドライト×2+予備電池、応急処置道具、水+食料、Wストック等)を持って家を出ました。

終電の高尾山口駅は雨だった・・・
前日の予報では晴れだったはずが雨・・・それでも「雨のトレーニングにもなる」と負けそうな心に言い聞かせ上下レインウエアで出発!

☝高尾山口駅(運転終了)
終電の高尾山口駅は、寝過ごした人を待つタクシーが1台だけの寂しい雰囲気でした。
高尾山頂まで今回歩いた稲荷山コースは、一番登山道って感じで私は好きなんですが、ずいぶんと木の階段が増えていました。

誰もいない高尾山頂で水を補給して再出発!

雨・夜は歩きにくい
夜でも天気が良ければヘッドライトの明かりで先が見通せるのですが、雨だと靄がかかって(しかもメガネも曇って)見えても10m、酷いと2~3m・・・
足元しか見えず、時には落ち葉で消えた登山道を探しながら歩きストレスが溜まります。
しかも、雨で地面はドロドロで滑る箇所が増えるので、乾いた地面の時のようには歩けずに今日の長ーい行程を考えると焦る所です。
ですが今回は、もしも歩くのに時間がかかって陣馬山に着く前に明るくなったら、奥多摩駅までは行かずに下山と決めていたので、焦りは無かったです。
(陣馬山に着いた後に夜明けなら、時間的に先に進めるという判断)

夜明けでスピードアップ
陣馬山に着いてしばらくすると明るくなってきて一安心です。

別で投稿しますが、私はビビり(怖がり、小心者、臆病者)なので暗闇を一人で歩くのは”精神的な弱さ”との戦いなんです。
今回は何とか打ち勝て(たのか?)て良かったです。
明るくなってしまえばルートの先も見えてスタスタと歩けるので、木の根や泥に滑るのだけに気を付けてスピードを上げます。

本日の最高峰で・・・
奥多摩三山の1つで標高1531mの三頭山(みとうさん)にお昼前に到着しました。
標高1000m~1100m前後をアップダウンしている尾根から、三頭山の手前で一気に標高を上げるのですが、ここで一気に疲労が足にきました。
歩き出してから11時間くらい、限界が近いということですね。。。

☝「今日の最高峰なので1本指」
三頭山の先は標高こそ低くなるのですが、やはりアップダウンがあり、登りでは歩くのがしんどい状況になりコースタイムと同じ時間で歩くのが精一杯でした。

惣岳山から下山
この日は昼間でも靄がかかる天気なので、このまま暗くなるのは避けたかったので、惣岳山の先で下山することにしました。

☝「このまま暗くなったら登山道を見失うという心配」

☝「ここまで歩いたよ(*^^)vのVマーク」
とはいえ下山道も長く、さらに道路に出てから奥多摩駅までも非常に長くて参りました。
途中の橋の上から見下ろした多摩川の渓谷の新緑が美しかったです。
(美しいが、ここから奥多摩駅までまだ30分以上の歩きが(T_T))

足の踏ん張りがきかなくなって歩くのも嫌になった頃・・・奥多摩駅に倒れるように(まではいってませんが)下山しました。
いつもならコーラを美味しく飲むところですが、疲れすぎたのか?涼しかったのか?そんなにコーラが美味しくなかったなぁ~((+_+))

登山で大切な事
登山をする上で最も大切なことの1つは、自分の体力をよく知っている事だと思います(※個人の感想です)。
自分のスピード、持てる重さ、必要な飲み物の量、必要な行動食の量、・・・
それらは、どれかを上げれば他が下がると言うように相互に関係していて、ルートに合わせて必要な装備等の条件が自分のバランス条件に合うか、バランスが悪ければ体力を著しく消費して歩くのに苦労するのだと思います。
そして、自分の体力を知るということは極端に言うと”限界”を知るということです。限界を知っていれば、突然動けなくなるようなトラブルを回避できるようになり遭難する確率も少なくなるのは間違いありません。

☝「まだ元気で脚を入れて撮る余裕があった頃」

☝「三頭山直前の登りで疲労を感じた頃」

自分の体力の限界を知ろうとする場合に気を付けないといけないのは、すぐに自力で安全地帯へ戻れる状況で確かめることです。
くれぐれも誰もいない山奥で限界に達して動けなくならないようにしてください。
では、次回の長距離縦走トレーニングもお楽しみに!
(その前に、今回の『夜×雨×単独』で私が妄想と戦った記録をアップ予定です、お楽しみにー!)

ちなみに、今回の高尾山口駅から奥多摩駅は、道路を歩いても40kmほどで8時間ほどかかりますが、電車だと2時間(1,000円)ほどで着いてしまうようです。