投稿時期:2023年7月
投稿者:ホームページ管理人Mu
こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
今回の投稿では、登山中のエネルギー補給について、6月中旬に歩いた北アルプス(針ノ木サーキット)での補給状況と照らし合わせながら私Muの個人的な考えを投稿します。
6月中旬に歩いた針ノ木サーキットの模様は、↓のリンクをクリックしてご覧ください。(クリックすると移動します)
【山遊び♪レポ】ソロテント泊装備で針ノ木サーキット 〜北アルプスの絶景展望台を周回〜 – 小林美智子山岳看護師事務所
登山前の準備は?
よくマラソンをする人がカーボローディング(エネルギーを体内に蓄えるための食事法)をして大会に臨むと聞きますが、登山でも使えるテクニックなのだろうと思います。
ただ、私はそこまでストイックに準備するのは面倒くさがりなのでやりません。
しかし、(距離や日程が長い等の)ハードな縦走や日帰りだけれどもチャレンジングな計画の場合は、数日前からトレーニングは控えて体を休めています。
そして、食事は前日からご飯(白米)を意識して食べるようにしていて、針ノ木サーキットの際には、直前の勤務が徹夜(朝から翌朝まで)で、徹夜だとエネルギー補給が滞りがちなので、意識して食べるようにしました。
登山前日の昼に帰宅したら、餃子定食(餃子+ご飯)をガッツリ食べて、松本駅前で高速バスから電車に乗り換える際に駅前の松屋(便利な場所にありますね♪)で牛丼を食べました♪
登山出発前は?
基本的には朝の出発なので、起きてから直ぐにおにぎりを食べました。
車が有る時などは、カップ麺+おにぎりやパンの炭水化物祭り(\(^o^)/)となります。
また、エネルギー補給とは違いますが、喉が渇いていなくても水分はかなり多めに(お腹いっぱいと感じるくらい)補給します。
私は大食いだ(った)と思います
講習会やガイドプランで見たことがある人もいるかも知れませんが・・・
私はかなり大食いだったのです。
・・・が、最近は(特に、ここ数年で急に)食べる量が減りました。
感覚的には体力の低下スピードを上回って、食べられる量が減っています。
また、朝昼晩のどこかで多く食べてしまうと、次の食事までに消化が間に合わず、続けてたくさん食べられません。
胃腸の力も年齢とともに弱まってきているのでしょう。
食べる量が減ることによる体の問題は、現時点では特に感じていません。
が、「美味しいものが、まだ目の前にあるのに食べられない・・・」という精神的に悲しく感じる機会が増えた気がします。
では、登山中はどうかというと、行動中の食べる量は自分は少ない方だと思います。
それが朝や前夜にしっかりと食べたので働き過ぎの胃腸にちょうどいいのかも知れません。
なので、登山の行動中は、少しずつ補給するだけでも力が出なくなるようなことはほとんどありません(例外もあって、後でシャリバテの話しを書きます。)。
ちなみに、一緒に登っている人の行動食が何かを聞いて見るのが好きです♪
(決して「分けてくれ~!」と物乞いしているわけではないです(;^ω^))
今回の行動食は?
この間、講習会の休憩時間等の雑談で「行動食」の話しになった際に、効率のよいものの1つに“ぶどう糖”があるという話しになったので、今回は持参しました。
また、糖類ということで黒糖も。
1時間程度ごとにブドウ糖と黒糖を交互に1粒ずつ舐めました。
それから、今回からアミノバイタルも飲み始めました。
しかも3種類、登山の前・中(1~2時間に1回)・後という感じで、体力の衰えを効率的な補給でカバーする気満々です!
今回は意識的に行動食を多めに持ってきたので、自分では摂り過ぎという気がしました。
もう少し減らしても問題ないのが分かるので、ソロの時は「無駄な荷物を背負った」と考えてしまいます。
(パーティー登山の時は、行動食が少し多くても皆で食べる事もできますし、会話のキッカケになるから気にしません♪)
追加で持参したのは?
松本駅で牛丼を食べて店を出ると、すぐ横にセブンイレブンがあったので大好きなタルタルフィッシュバーガーとアンパン、それと普段は下山後の楽しみにしている炭酸飲料を購入。
本来の私なら、他の行動食と比べると重いこれらのパンと飲料は、早めにお腹に入れてしまうのですが、今回は後半に登頂したピークでの“お楽しみ”にとっておきました。
黒部ダムをはさんで立山が最も迫っている赤沢岳で、アンパン+マンゴー炭酸の甘々コンビを補給しながら飽きるほど立山・剱を眺めました。
エネルギー不足は感じませんが、足の疲労は感じているので登りは最後となるスバリ岳&針ノ木岳への登りに備えます。
300mほど登ったスバリ岳で更に大休憩、タルタルフィッシュバーガーを食べながら男性2人組と話しをしていたら「関西出張のお土産です。よろしかったらどうぞ(^^♪」と“おたべ”(粒あん入り生八つ橋・・・で合っていますか?)を頂きました!
餡子好きの私には素晴らしいご褒美です。
(ちなみに、「美味しそうですね?」とか、物欲しそうに言ったわけではないです!)
シャリバテについて
私は登山中にシャリバテ(シャリ(=飯)が足りなくて、バテてしまうこと。糖質が足りなくて低血糖状態になること。)になったことが2度もあります。
1度目は、初めてなので突然の体の変調の理由が分からず、このままでは遭難しないかと焦りました。
2度目は、体の変調がシャリバテ症状だと分かったので、焦りはありませんでしたが、「まさか!この程度でシャリバテ!?」という状況だったのでエネルギー補給の重要さを改めて感じたことを覚えています。
シャリバテの症状については、ここで細かくは書きませんがエネルギー(糖質・炭水化物)を補給すればたちまち回復するので「体って面白い!」と感じました。
なので、エネルギーを少しずつでも補給しておかないと個人差はありますが、遅かれ早かれシャリバテ状態にはなります。
ただ、この補給量は、個人差もある上に登山開始時点で蓄えられているエネルギー量が毎回違うので、数値では分かりません。
結局
エネルギーを補給していれば永遠に行動できるかと言うと、それは無理だと思います。
エネルギー切れの前に筋肉疲労が先にピークに達します。
その先は、経験したことがないのですが、眠くて幻覚を見たり幻聴が聞こえたりするのでしょう、怖いですね!
今までの経験から考えると
・登山前にエネルギーが蓄えられていれば行動中のエネルギー補給は少しずつで構わない。
・筋肉疲労にはアミノバイタルが効いた気がします。
これは、足が疲労していない段階では気付かなかったのですが、疲労してからはアミノバイタルを飲んでから30分後くらいに少し回復して足が前に出るような実感がありました。
ただし、1時間も継続しない。(いつの間にか、疲労を感じながら登っている)
結局は自分のこと(必要な行動食の量、必要な飲み物の量、歩くスピード、持てる重さ等)を把握していることが大切で、個人差があるので試行錯誤しながら「自分に合った行動食の量・内容を把握することが、より安全に楽しく登山を出来ることにつながる」と思います。
いつも行動食が大量に余ってしまう方で、エネルギー不足よりも筋肉疲労の方が大きいという方は行動食を減らせば、その分だけ身軽になって歩ける距離が延びるでしょう。
なので、少しずつ行動食を見直す機会(不足すると大変なことになるので“少しずつ”です!)があっても良いと思いますよ。
時間に余裕のある方はこちらもご覧ください→【山遊び♪レポ】無謀!? 55kmを1dayで・・・高尾山口駅→奥多摩駅 ~長距離縦走トレ②~
自分の事は自分が一番知っているという登山者を目指しましょう!
☟『山で見かける爽やかボーイ風』な私(アシスタントで参加したガイドプランの道中にて)
撮影ありがとうございます(^^♪