【山遊び♪レポ】無雪期初の三ッ峠山でクライミング ~三ッ峠屛風岩~

山ナース

時期:2021年5月
報告:ホームページ管理担当Mu

こんにちは!ホームページ管理担当のMuです。

微妙な天気予報なので・・・
アプローチが楽な三ッ峠山でクライミングする事にしました。
冬季はアイスクライミングで訪れたことがありますが、無雪期は初めてです。
三ッ峠山はマンガ「ヤマノススメ」(女子高校生が登山をする物語)でも登られていますが、天気が良ければ富士山が裾野までドーン!の素晴らしい眺めなのですが、今日はガスが垂れこめているので割愛します。

一般登山道からスタート
三ッ峠山のクライミングルートは、富士急行電車の三つ峠駅(駅名はひらがなの「つ」)からの一般登山道で山頂まで残り15分ほどの場所にある屛風岩です。
登山道の上の岩場にも登山道と平行な段々があり、それをバンドと言ってそこまで登ってロープ1回のピッチを切っています。
それを2段目3段目のバンドへとピッチを繰り返すマルチピッチルートがいくつかあります。
写真で岩場の横方向に段々があるのが分かっていただけるでしょうか。

亀ルート
まずは名前からも優しい(?)「亀ルート」を登りました。
1段目のバンドへは本当に優しい階段状なので私がリード(ロープで確保してもらって先頭で登る)します(;^ω^)。朝イチなので慎重に登りました。
亀ルートの実質的な始まりである1バンド目から上の凹角の中のクラック(岩の割れ目)からは水が滲み出ていて滑るのが怖いです。
そしてクラックに続いて少しハング気味に右から突き出た岩を、やはりジリジリとパートナーがリードで上手く超えていきます。
私は2番目(セカンド)なのでロープで引っ張り上げてもらう形ですが、手がかり足掛かりが少なくて「登れないのでは?」と頭の中が恐怖で支配されてしまいました(>_<)

ドキドキハラハラ
次のピッチは、傾斜も緩くなっているので私がリードします。
・・・が、傾斜が緩いから簡単というわけでもなく、やはり手がかり足がかりがなく、アリが歩くほどのスピードで登ります。

その上、中間支点を取るためのヌンチャクが足りなくなって、途中でパートナーを呼び込み、そのままリードを交代してもらいました。

怖くなってしまいました(T_T)

高度感のある懸垂下降
この先は階段状で浮き石が多く、落石の原因となるので終了として懸垂下降しました。

狭いテラスでロープをセットし、降りるのにミスをしてはいけないので、2人で確認しながらの作業となりました。

中央カンテ
続いて、屛風岩の中央部分にあるカンテ(壁の角度が変わる出っ張り部分)を登るルートで三ッ峠では一番人気のマルチピッチルートに移ります。
ここでは、1~2Pを私(そうです、簡単な登りなんです)3~4Pをパートナーにお願いしました。
1Pは階段状、2Pも緩い傾斜の凹角を進むので高度感もない上に容易なルートでした。

核心は後半
3Pは、凹角のクラック沿いに上がるのですが、“まさか”の時のためにカムで支点を作っておかないと怖いです。
そいてクラッククライミングができないとセカンドで登るのにも厳しいと感じました。
最終ピッチは70~80m下のスタート地点(登山道)を眼下に見ながら空中に体を出すように感じる部分があり、最後の最後に精神的に削られて、そのおかげで終了した時の充実感・安堵感が強かったです。
(下の写真は体を出す前です)

終わる頃になって日差しが出てきて暖かくなりましたが、クライミング中は風もあって先日購入したエバーブレスレグンジャケットが早速活躍したクライミングでした。

今回のマルチピッチクライミングや懸垂下降のシステムも、次回(今秋)のロープワーク講習会で行います。まずは、システムを勉強しておくと、岩場に行ってからは安全にクライミングに集中できますよ。

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