【注意喚起】凍傷に注意‼️

山ナース

八ヶ岳の赤岳鉱泉山岳診療所からの注意喚起です。

今年はラニーニャ現象の影響で寒くなり、久しぶりに冬らしい雪山となりました。
八ヶ岳では昨年12月より冷え込み、美しい山容を見せてくれています。
私も冬山は凛としていて大好きですが、こんなに美しく見えても厳冬期の標高3000m級の山は、環境が厳しいということに変わりありません。
 

凍傷事例が相次いています!
赤岳鉱泉山岳診療所では注意喚起のポスターを作製しました。

しっかりと対策すれば凍傷は予防できます。
キーワードは、「寒冷」、「強風」、「濡れ」
天候をきちんと見極め、しっかりとした装備、
凍傷原因キーワードの回避で冬山を満喫していただきたいと思います。

凍傷になりやすい部位は、手足の指、耳、顔(頬や鼻)など
症状は知覚鈍麻(ジンジンとした感覚、感覚がない)、皮膚の変色(肌色は失い白っぽい、紫色)、水疱(水ぶくれ)
凍傷は、寒冷にさらされた時間が長いほど重症になります。
凍傷の初期には重症度の判定は困難です。

山岳地域から遠い居住地の病院では、必ずしも適切な凍傷治療が受けられるとは限りません。
もし、凍傷かなと思ったら、出来るだけ早く病院での治療が必要です。

出発の前に、天候を確認し、自分の力量と装備を備えて雪山を楽しんでいただきたいと思います。

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