【山遊び♪レポ】ウエアリングなど難しい11月の登山 ~2023無雪期最終登山は赤岳へ~

山ナース

投稿時期:2023年11月
投稿者:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当のMuです。
11月の初めまで夏日を記録するなど「まだ暑いのか!」と言いたくなるような天気が続きましたね。
なんだか、暑い夏!を強く私たちの記憶に残そうとしているように思いましたが、こんな夏は今年だけで済めば良いのですが・・・。
また、少し前には気象庁から今年の冬は暖冬という長期予報も発表されていたので、雪山登山をする方やスキーヤー&スノーボーダーは「今年も雪が少ないのではないか」と気になっていたのではないでしょうか。

しかし、突然に気温が下がりました。TVのニュースで街の人にインタビューをすると、「夏から冬になった!」と嘆いている人がいましたが、本当に極端な天気になってばかりですね。
私は本業では5日おきぐらいに深夜の屋外作業があるので、ある日を境に突然寒くなると、前回の服装のまま現場に行って寒さに震えることがあります。
少し厚着で行けば良いのですが、雪山の訓練だと思ってついつい薄着で行ってしまったり、「やっぱり雪山を登るような人は、寒さに強いな~」なんて言われると厚着になれなかったりして・・・。
結果、現場で寒い思いをすると厚着をしなかったことを後悔しながらも「あ~、山じゃなくて良かった」とか「講習会やガイドプランじゃなくて良かった」と思っています。

さて、長くなってしまいましたが、登山でも11月はウエアリングや装備をどうするか?
そもそも、どの山に登るのかを選ぶのが難しいですよね。
雪の積もっている高山は、この時期まだ雪が安定しておらず。
雪が降りそうな山は、雪山登山靴などあれこれと雪に備えた装備で登らねばならず。
と言って低山には今さら登る気がしない、と言う方も多いのではないでしょうか。
今回は、暖かい今年だからこそ11月になっても無雪期装備で赤岳へ登れたので投稿します。

↑地蔵尾根
数日前まで25℃の環境にいたのに、八ヶ岳は0℃前後ということで歩き出しから寒いかと思いましたが、それほどでもなく安心しました。
ちなみにウエアリングは夏山のウエアに冬用のインナーを着ています。
歩き出したら暑そうなのでジャケットはザックにしまっています。
登山靴も3シーズン用です。
天気は晴れ予報なので、雪や氷で進めないと思った時点で撤退すれば良いと思っていました。
小屋閉めした行者小屋を横目に地蔵尾根を登ります。

夏であればザレて歩きにくい登山道も、今日は凍っていて石や砂が固まっていて滑らないので歩きやすかったです。

グングンと高度を上げて空が広くなってくると、いつも登山者を見つめているお地蔵さんの所へ着きました。
青空と横岳方面の岩場(大同心・小同心)がカッコイイので写真をパチリ。

したのは良いのですが、稜線付近は風が強くグローブをタッチパネル操作できないものを選んでしまったことを後悔です。

寒いシーズンの初めは何かしらの忘れ物をしちゃいますね(^_^;)

冬山装備バッチリ
稜線上はなかなかの強風です。

12月中頃まで小屋閉め中の展望荘を過ぎて、赤岳から下りてくる登山者2人だけにすれ違いましたが、上下のアウターにゲイターまでバッチリ着込んだ方でした。
私は、稜線上でもジャケットを羽織らずに歩いていたので、もしかしたら相手は、夏山ウエアの私に「山をなめてる登山者だな~」って思ったかもしれませんね。
まあ、この辺りの考え方はそれぞれだと思います。
(私は、無理せず撤退するつもりで登っています。が、ウエアリング等の装備は天候等を十分に検討した結果なので、そんなに心配していませんでした。)
指先や耳が寒さで痛くなるような環境だったので、冬山装備バッチリなのも冬山への準備として良いと思います。

静かな山頂
11月の微妙な時期のせいか週末なのに登山者は少なく、山頂も1人でした。

赤岳鉱泉や行者小屋を見下ろしましたが、誰かいるか分かるわけでもなく(^_^;)

指先を冷やさないように気を付けながら、スマホのタイマーをセットして記念写真パチリ!

既に雪山と化した北アルプスを遠くに確認し

風から守られる岩陰で富士山を眺めながらエネルギー補給をして下山します。

↓文三郎尾根
いやー、参りました。
何しろ膝が痛くて、足を着地するたびに痛みが走るので、まるで薄く張った氷の上を歩くように、そーっつと下りますがチクチクと痛い。
マムート階段も慎重に下りざるを得ず、それが安全登山には良かったかもしれませんが、多少時間がかかって無事に下山しました。
さて、2023の無雪期登山はこれで終了!・・・だと思います。
今年の雪の具合はどうなるんでしょうか、ついつい天気予報が気になっちゃいますね~。