【山遊び♪レポ】高山病とその対策とは ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走②~

山ナース

投稿時期:2023年5月
投稿者:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
夏の北アルプス縦走に向けたトレーニングを兼ねた登山「ソロテント泊八ヶ岳南北縦走」です。
第1回目を見忘れている方は、まずは↓の投稿をご覧ください。(クリックすると移動します)
【山遊び♪レポ】疲れない登山の歩き方とは ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)

老眼で気付いたこと
私は、何年か前から老眼の症状が始まりました。
登山への影響は、細かい地図が見にくくなったことが最初に不便と思いました。
しかし、今一番の影響だと思うのは暗い中で下っている時に足元がぼやけて危ないことです。登りは大丈夫なのかと聞かれると、今は大丈夫です。
おそらく登りと下りの場合の足元までの距離の差(登りの場合は、平坦な場合の目の高さより地面が近く、下りでは遠い)の僅かな違いが「見える・見えない」の差であり、登りと下りの歩く速さの差も影響していると思います。
なので、今回のように編笠山までは登りなので暗くても何とかなりますが、その先の青年小屋までの下りは明るくなっていて欲しいので、山頂では明るくなっている時間になるよう逆算して出発時間を決めました。
今後も老眼が進行すれば、暗い中を歩こうと思わなくなるかもしれません。
いよいよ私にも「山は逃げないが、自分が行けなくなる山」が増え始める年齢なのかも知れません。

編笠山⇒赤岳
編笠山からゴロゴロして歩きづらい岩の上を一歩一歩飛び跳ねるように渡りながら下って青年小屋。
キツネみたいなのがいただけで人の気配はしませんでした。

ここで寄り道をして水場で給水します。本当にこの位置で給水できるのはありがたいですが、味はイマイチ(個人の感想です。漢方?塩素消毒?という味だったので、心配になったのですが、下山まで何事もありません)でした。

でも、ありがたいので満タンに給水します。
権現岳まで少し岩場のトラバースがあります。
そういった区間は、冬の積雪時はどうやって通過するのかを考えながら歩いていました。
権現岳はザックをデポして休憩感覚で突端近くまで行ってパチリ!

権現岳の先で約60段ある階段を下りれば、赤岳手前まではアップダウンはありますが眺めのよい稜線が待っています。

キレット小屋は、やっていません。

赤岳手前の急な登りは自分が落ちること以上に、上に人が居た場合に落石が怖いと思いました。
(今回、人は来なかったので、自分の登りに集中です)
赤岳も誰もいませんでした。

休憩&エネルギー補給していると、元気なソロの女性が嬉しそうに声を上げています。
「天気が予報より良くて、良かったですね♬」と話したのですが、私にしては勘が働いたのでしょうか。
私(Mu):「看護師さんですか?」
女性:「そうです!」
私:「赤岳鉱泉山岳診療所のワークショップに参加する?」
正解でした!
女性は、素晴らしいペースで歩いていきました・・・「さすが!」

赤岳⇒M師匠に再会⇒硫黄岳
赤岳を出発して先を見ると物凄い勢いで登ってくる男性が・・・「!」

赤岳鉱泉山岳診療所の委員長で国際山岳医、そして私のアルパインクライミングの師匠であるMさんでした。
「どこから登っているのか」とか「新しい靴を買ったんですね」とか「残雪の状況」とか話して、最後に「また、何処か(登攀ルート)に行こうよ!」と言われました。
いつもパワフルで、今後の山との付き合い方を考えた時に目標にしている1人です
さて、ここから硫黄岳までは5月のガイドプラン「南八ヶ岳縦走」の下見を兼ねています。

残雪の状況や高山植物の様子を確認しながら進みました。

高山病か!?
師匠やワークショップ参加者の方に会ったので元気を貰ったのですが、体調はイマイチでした。
途中から軽い頭痛があったので「なんか調子悪いな・・・睡眠不足?」と考えた瞬間に閃きました。
そっか、睡眠不足だったので、これって高山病かも?と。
と言うのは、3000m級の山で登山するのは久し振りです。
(過去の【山遊び♪レポ】を探してみてください。)
私は元々、調子が良くても富士山の八合目から九合目ぐらいで頭痛がします。
今回は、徹夜勤務明けで東京を出発し、夕方から仮眠して深夜に歩き出したので、睡眠不足です。
また、高山病にはよくない水分補給不足でもあります。
小林美智子ガイドが、講習会やガイドプランで話している高山病対策の“逆”を私はやっています。
ただ、もう最高地点(赤岳)は過ぎたし、体も順応するだろうから様子を見ようと思っていると、硫黄岳を過ぎてしばらくしたら頭痛は無くなっていました。

皆さんも普段は高山病にならなくても、体調によっては影響が出ると思って万全の対策をして山を楽しんでくださいね。
今回の投稿は、ここまでです。
次回、硫黄岳から天気予報どおりに雪が降り出して・・・。

続きは☟こちらです。
【山遊び♪レポ】登山における天気の重要度はどれくらい? ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走③~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)