【山遊び♪レポ】登山における天気の重要度はどれくらい? ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走③~

山ナース

投稿時期:2023年5月
投稿者:ホームページ管理人Mu

こんにちは!ホームページ管理担当者のMuです。
夏の北アルプス縦走に向けたトレーニングを兼ねた登山「ソロテント泊八ヶ岳南北縦走」の3回目です。

その前に小林美智子ガイドがラジオに出演しているの知っていましたか?
なんと!放送は5/29㈪から6/1㈭までの4日間FMヨコハマ23:20~23:30です。
Keep Green & Blue – Fm yokohama 84.7
聞き逃した方も残念がらなくても大丈夫です。
FMヨコハマの番組ホームページから聞き逃し配信☟を聴けますよ~♪
登山をする人たちの健康と安全を守る 山ナースガイド 小林美智子さん② | Keep Green & Blue – Fm yokohama 84.7
ちなみに昨夜は、私Muもお手伝いしている基本登山技術講習会のお話でしたね。
(当然、私のことは話題にもなりませんが)
個人的には番組ホームページの「保菌登山技術講習会」がツボにはまっています(*’▽’)。
探してみてくださいね~♪

また、現代は便利なアプリがありますね。
radiko(ラジコ=スマートフォンやアプリ・パソコン・スマートスピーカーでラジオが聴ける無料のサービスです。)で神奈川県以外の方も聞けるんです!
↓をクリックするとラジコに移動できます。
radiko(ラジコ) | インターネット・スマホアプリで聴けるラジオ

さて、ではソロテント泊八ヶ岳南北縦走です。
まず1回目、2回目を見忘れている方は、まずは↓の投稿をご覧ください。(クリックすると移動します)
【山遊び♪レポ】疲れない登山の歩き方とは ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)
【山遊び♪レポ】高山病とその対策とは ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走②~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)

硫黄岳を過ぎると予報どおりに雪
さすがヤマテン(有料の山の天気を予報している会社)のお膝元である八ヶ岳ですね、天気予報は的中しました。
雪が降ってきました。

雨に濡れるよりはマシだと思って東天狗岳を通過。
中山展望台ってキタヤツ(北八ヶ岳の略)にもあるんだ。・・・って、そんな事を書いたら事前に地図をよく見ていないのがバレますね。

ここから高見石小屋までは残雪が多かったです。
この後も残雪は樹林帯に多くありましたが、基本的には日当たりの悪い北側斜面に多いです。

高見石小屋・・・一度、のんびりとグループで泊まってみたい山小屋ですね~♪

今回は、ソロなので一人の時間の過ごし方を知らない私は、泊(停)まりません(チョット悲しい)。
この後は、水の補給とコケ(苔)の見学を兼ねて白駒池に寄り道しました。
標高が下がったせいか雪は雨になっており、登山道の左右の見渡す限りの苔は、晴れた日以上に緑が際立っているのが分かります。

そして、白駒池周辺は道路から近く登山道はしっかりとした木道となり、登山スタイルではない観光客が雨の日にもかかわらず(雨の日だから?)傘をさして苔を見に来ていました。

「車で茅野駅まで送ってあげようか?」「えっ、いいんですか(^^♪」と迷わずに下山してしまいそうですが、私のようなオジサンに声をかけてくる人はおらず。。。
また、今回は既に10時間以上歩いていますが、1回目の投稿で書いたように疲れない歩き方をした上に標高も下がって(軽い)高山病の症状(2回目の投稿)も消えて元気なのが自分で分かるので、さらに先を目指します。

天気と登山
当事務所で開催している講習会でも「天気は登山をするか、しないか、を決める重要要因である」と話しています。
実際に晴れた日と雨の日の登山者の数を比べたら、天気で登山をするか、しないかを多くの登山者が決めているのが分かります。
本来であれば雨や雪の中で、今回の縦走ルートのような歩きづらく危険な岩場や、滑りやすい石と根っこの多い区間を歩くのは控えめに言ってもオススメしません。
ですが、皆さんご存知のとおり、“山の天気は変わりやすい”ので雨の日でも歩くと雨の日の登山への対応力が向上すると思いますよ。
歩き方だけでなく、レインウエアの脱ぎ着や休憩とエネルギー補給の仕方など、晴れた日と違うことは多いです。
でも、雨の中の登山は「修業」と言う人が多いとおりで、快適な事はほとんどありません。
あるとしたら、今回のように苔がキレイだったり、普段は見ることのできない幻の滝を見たりと、違う観点から目的を探すのも良いかも知れません。
最後に注意事項ですが、雷や大雪、暴風雨などの荒れた天気になる場合は、絶対に登山は控えて欲しいです。
また、初めは歩きやすく短いルートからにすると良いでしょう。

テント泊装備を持ってきたが日帰りか?
さて、南北縦走に話しを戻しますと・・・。
白駒池を過ぎて、次のテント場「双子池」を目指します。
雨が強くなりはじめ疲労も溜まっているはずなので、麦草峠の東屋でレインウエアの下(パンツ)を着て、エネルギー補給を行います。
ここから先は(「も」ですね)樹林帯の中で展望のない緩い登りが続きます。

唯一、大きく景色が変わるのは樹木が立ち枯れしている部分(縞枯れ)が時折現れて明るくなることくらいでしょうか・・・。

縞枯山からやはり残雪の多い北側斜面を縞枯山荘に下りていくと、たま~にヒザに違和感が出てきました。
しかも山荘は営業しておらず、ロープウェイも最終便が下りた後でした。

仕方ないので、環境への影響を配慮した場所にテントを張って、「起きたらヒザの違和感を忘れるくらい快復していて欲しい」と思いながら直ぐに横になって寝ました。

登山って、自然環境の中で自分の身体をメインに使って行うので、自分を取り巻く環境変化と自分の状態変化を常に監視しながら行う(自然に気付くようになれば、意識して気にしすぎなくても大丈夫)必要があると思っています。
なので、経験によって少しずつ向上するのも楽しいと思います。
いきなり経験するのも危険な事もあるので、講習会等で知識や技術を得てからをオススメします。

さて、次回は八ヶ岳南北縦走の最終回!
このまま下山か?
残りの北横岳と蓼科山の登頂なるか?
お楽しみに~!
【山遊び♪レポ】ついに完結!・・・が、下山後に。。。 ~ソロテント泊八ヶ岳南北縦走④~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)