【山遊び♪レポ】人生最後じゃなかった?テント泊ソロ長距離縦走 ~扇沢→親不知をテント泊ソロ縦走なるか!?~

山ナース

投稿時期:2023年7月
投稿者:ホームページ管理人Mu

「噓つき!」
「嘘なんか、ついてないよ・・・」
「どこが違うの!」

私Muは、自称「誠実な人間(・_・;)」なので、上記のようなやり取りを現実にはしないんですが、今回の縦走を計画した時に頭の中では引っかかることがありました。
それは、昨年の縦走を投稿した際のタイトルで
タイトルは『人生最後のテント泊ソロ大縦走 ~1日目:新穂高温泉→槍ヶ岳→…~』でした。(投稿の内容は☟をクリックです)
【山遊び♪レポ】人生最後のテント泊ソロ大縦走 ~1日目:新穂高温泉→槍ヶ岳→…~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)

今夏の計画もテント泊ソロ大縦走なので、「あれっ?人生最後じゃなかったの?」というツッコミがあるのではと勝手に心配していました。
そこまで熱狂的な読者はいないのでツッコミは無いにしても、今、これを読んでいる皆さんも誤解してしまうような、紛らわしいタイトルだったかも?と思っています。

実際には、昨年の縦走レポートの最後に書いているんですが(詳しくは☟をクリックです)
【山遊び♪レポ】人生初の手術! ~新穂高温泉→室堂 1泊2日テント泊ソロ大縦走下山後~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)
抜粋すると
『今回のような①テント泊、②ソロ、③長距離縦走、④水以外は無補給という条件、これが全て揃っている条件の山行はもう卒業かなと思います。
次の機会では・・・
できれば小屋泊で軽く。
できれば2人以上のグループで楽しく。
できれば短距離でもう少し気楽に。
できれば美味しいものを現地調達で。

最低でも1つは条件を変えたいと思っています。
まだまだ、山に登ることが楽しく年齢的にもあと30年くらい登山をできたらいいなって思いますが、今回のような縦走は終了!』

このように考えていたので、今回はどの条件を変えたたかと言うと・・・
『できれば小屋泊で軽く。→行程が読めないのでテントは必要』
『できれば2人以上のグループで楽しく。→う~ん、休みが合わないということにさせてください。イエイエ、決して山友達がいないわけではありません!』
『できれば短距離でもう少し気楽に。→意外と欲張りなので、地図を見ていると長距離になってしまうんです。。。』
『できれば美味しいものを現地調達で→消去法で、これに決まり!』

ということで、今年は食料を山小屋で調達するので装備が軽くなると期待して計画しました。
ルートは、立山黒部アルペンルートの長野県側の起点・入り口である扇沢から後立山連峰の大部分を一気に歩き日本海(親不知)へと抜ける計画です。
山と高原地図の一部を貼り付けて分かりやすくしました。

☝の地図には出ていませんが、北上して行くと・・・。
☟目指せ!日本海(親不知)!

1か月前に扇沢からスバリ岳・針ノ木岳などを歩いていたので、爺ヶ岳までは今回の良い予行練習となりました。
☟1か月前の残雪の様子

異次元(!?)の軽量化
今回の装備は、いつも以上に詳しく書くと、テント泊装備(テント・ポール・グラウンドシート・ペグ、マット、シェラフカバー)、食料(2食+行動食50時間分)、水筒=ペットボトル約2㍑分、火器類、防寒着、レインウエア、折り畳み傘、ヘルメット、ピッケル、アイゼン、ペーパー、コンパス、笛、日焼け止め、洗面道具、防虫ネット、タオルを持ちました。
いつも通り、ヘッドライトは3個です。
異次元の軽量化と書きましたが、某国の首相の少子化対策をネタにしたものではなく、応援するために書いたものです(お間違えの無いようお願いします(^_-)-☆)。
さて、言い訳っぽくなりましたが、異次元の軽量化は何かと書きますと。
私としては思い切った軽量化をしたつもりで、主には食料と飲料です。
食料は、前述のとおり小屋で提供を受けられる場合は、そこで食べる事にしましたが、今回のルートは後半ではそういった山小屋がないのでアルファ米2食を持ち、あとは行動食「50時間分」ですが、少し前の投稿を参考にしていただければと思います。(☟をクリック)
【山遊び♪レポ】登山中のエネルギー補給はどうするか? 〜効率的な行動食の摂り方とは?〜 – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)

経験的に、コースタイム50時間であれば、1時間毎に行動食を少しずつでも補給すれば良いと思うので、行動食50食(アミノバイタル顆粒:19包、アミノバイタルゼリー:6食、ぶどう糖:19粒、Enemoti(えねもち):6食)を持ちました。
それから、飲料の水は稜線に出るまで(の1,100ⅿ登る間)に必要な分だけを背負って、稜線まで登ったら山小屋で水を購入する計画とし、大胆に減らしました。

雷雨予報に出発を見合わせる(>_<)
ヤマテン予報によると、午前中は落雷の予報が出ていた(この日は北陸地方に大雨の予報があった)ので、出発を大幅に遅らせて稜線に出るのがお昼になるように変更しました。
つまり、私がよくやる暗い中を歩き出す作戦は、1日目は使えませんでした。
扇沢での出発までの時間の過ごし方は、水分補給だけは定期的に行って、あとは前回の投稿が参考になると思います。
☟をクリック
【山遊び♪レポ】梅雨の晴れ間に北アルプス ~後立山連峰 爺ヶ岳~ – 小林美智子山岳看護師事務所(山ナースガイドオフィス)
前夜から雨が降ったり止んだりの天気でしたが、出発予定時間になって雨が降ってきたので雨雲レーダーを確認して雲が通り過ぎたタイミングで出発!

柏原新道を種池山荘へ向けて登りますが、一度歩いた道と言うのは気楽なものです。

長い縦走なので、焦らずに標高を上げたいのですが、行程の遅れ(暗いうちに出発する予定だったので)を意識してしまいペースは速くなりがちでした。
☟写真の中央部に見える種池山荘を目指して登る

消えた残雪、進んだペース
1カ月前には雪渓の横断が3箇所あって、稜線にある種池山荘の直前にも残雪の斜面を上がるほど広大な残雪がありましたが、今回は登山道上の残雪は全て融けていました。
☟残雪が完全に融けた雪渓

そのため、緊張することもなくスイスイと歩けたので、余計にペースが早かったかも知れません。
また、雪渓があった部分は上部からの水流があり、そこで水分補給(飲む・飲まないは個人の判断でお願いします)することができたので、1日目は途中の山小屋で水を補給することなく歩くことが出来ました。
☟水が飲めた雪渓部分

天候が不安定な事や残雪の状況など、この先ゴールまでの不安はありましたが、不安が前面に出ることなく良いペースで種池山荘に着けそうだと思っていた矢先でした。

「熊出没注意」よりも「ここ数日」の方が私にはインパクトがあった看板です。
これで不安が一気に前面に出てきました。
さて、不安をコントロールしながら先に進めたのか?
次回の【山遊び♪レポ】をお楽しみにしていてくださいねー!